0ef45c8d.jpg1月8日朝。
初めての長期ボランティアである、
日本人の
タシくんが
カノアを発った。

カノアでボランティアを受け入れるようになって
4年になるが、
初めて1年間という、
長期滞在者だった。

ポルトガル語もままならず、
受け入れ当初は
どうなるかと心配な面もあったが、
最後には、

「こんなに素晴らしいボランティアはほかには現れないだろう」

と住民たちが言うほど、
みんなに惜しまれながらの旅立ちだった。

手先が器用で、
なんでも手作りしてしまう。
力仕事でも、
楽しそうに頑張る姿には
感銘さえ受けてしまう。
本当ならば、
彼の姿を見て、
もっとたくさんの村の若者たちが
村のために働くことを期待していたのだが、
残念ながら
その期待は大きな課題となって残ってしまった。

ギター教室を開き、
必要とあらば、
ギター一つで
どこででも演奏してくれた。

彼のいないこの村は
なんだか本当にさみしく感じられる。

頼ってばかりで、
本当に申し訳なかったが、
エステーヴァン村のことを
忘れないでください。
いつかまたこの地に戻ってきてくれることを願って・・・