光の子どもたち in Canoa

ブラジル東北部にある小さな漁村から発信する報告日記。大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

タグ:青少年

先週から10日ほど、
サンパウロのモンチ・アズールに滞在していました。
仕事に追われての10日間だったので、
休む暇もなかったのですが、
週末に日本祭りに行ってきました。
サンパウロのいいところは
日本食を食べたい時に
いつでも食べられることですよね!!!

この滞在中、
モンチ・アズール内で事件が起こりました。
ファヴェーラであるが故に
どれだけ素晴らしい活動を育んでいようとも、
なかなかその戦いに終わりは見えない。
それでも、
あきらめず、
歩を進める姿は
同じ活動をしているものとして、
尊敬せずにはいられません。
現在モンチ・アズールにいるスタッフがまとめてくれた事件詳細を
下記に記載したいと思います。

事件の報道(ポルトガル語)↓
http://video.globo.com/Videos/Player/Noticias/0,,GIM1083005-7823-POLICIA+PRENDE+TREZE+HOMENS+EM+FAVELA+DE+SAO+PAULO,00.html


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【事件の概要】
先週16日(木)の午後4時ごろ、武装警官100名ほどによるファベーラ・モンチズールへの取り締まり捜査が
行われました。警官による4発の威嚇発砲により捜査は開始され、夜遅くまで取り調べが続きました。
捜査の結果、ファベーラ中心に位置する広場横の倉庫から拳銃が3丁と大量の麻薬、さらに現金15万レアル
(日本円にして約750万円)が見つかり、またその付近の住民の家の地下室には麻薬を作るための設備が
あることが発覚し、ニュースで報道されました。
警察は、ファベーラにいた13人の男性を連行し、そのうち1人がモンチアズールの住民でその他は外部の
人間であったとのことです。というのは、ちょうど警察が捜査に来た時刻に麻薬組織の会議と外部との取引が
行われており、その情報をつかんだ警察が見計らっての逮捕劇となったからです。


【モンチアズールコミュニティ協会の見解】
拳銃などが見つかったファベーラの倉庫はコミュニティ協会も共用し、倉庫の鍵も所持していたことから、
ニュースではコミュニティ協会も麻薬組織の活動に手を貸している可能性があると報道されてしまいました。
それに対して、現地取材でヘナッチさんは倉庫の鍵は協会が持っているのではなく、倉庫は一般住民に
開放されている状態であったとコメントしています。
また、協会の主要職員によると、今回の件をきっかけに治安は良くなるとのことです。なぜなら、今後いつ
警察が来るかわからない状態であるため、麻薬組織の動きは縮小し、一般住民への影響と治安の悪化は
防げるからです。
現に捜査が行われた16日は仕事を1時間ほど早く切り上げただけで、それ以降コミュニティ協会の活動は
正常に機能しており、問題はありません。
麻薬組織の存在が公の場で明らかになってしまったことは残念ですが、モンチアズールコミュニティ協会は、
30年にも渡ってこのようなファベーラの問題を解決するために活動している組織です。ですから、今回の事件を
きっかけに大きな変化があるわけではなく、今までの活動を継続していくことが大切であると考えています。


【日本人ボランティアの状況と今後の対策】
現在モンチアズールに滞在している日本人はボランティアの下向井稔史とCRIスタッフの福井俊紀、そして
カノア・ケブラーダから訪れている鈴木真由美が一時滞在しています。
事件当時3人は警察との接触がなく無事で、事件翌日から普段通り活動を続けています。しかし、今回の
捜査で押収された麻薬などはファベーラ内のほんの一部に過ぎません。したがって、再び同様の事件が
起こる可能性があり、その対策として、ブラジルやその他の外国に滞在する際の常識かもしれませんが、
例え普段の仕事場であっても自分の身元を証明できる身分証明書を常に携帯しておくことが大切であることを
再度理解し、今後の活動で心がけていくようにします。
また、プロジェクト実施中のスタッフは、ファベーラ内でコミュニティ協会が運営しているお店の事務所を借りて
事務を行っているため、パソコン類の持ち運びをしており、万が一のことを考えて今後の活動について職員と
確認しておきました。
大使館への連絡ですが、現在大使館は休館中のため直接電話での連絡ができなかったため、ひとまず
ブラジリアの小林さん夫妻には明日中に電話で現地ボランティアの無事を連絡しておきます。


【今後モンチアズールを訪れるボランティアに対して】
コミュニティ協会は日本人ボランティアに限らず、今後ヨーロッパなどから来る外国人ボランティアの活動に
関しては一切今回の事件による影響がないとしています。
現地にいる日本人と協会職員の意見では、現地の状況を知らせた上で、ボランティアに来る本人の意思が大切としています。
しかし、万が一のことを考慮して、日本人ボランティアは現地に赴く前に宣誓書にサインし、
現地での責任は自分自身で負うことを約束することを徹底していく必要があるでしょう。
また、ボランティアは現地の情報を常に収集し、定期的に現地の安全情報をブログなどを通じて
連絡することにします。さらに、ブラジルに精通した日本人の方による現地ボランティアの安全面かつ精神面の
ケアをお願いしよういうアイデアも出ています。

3c1e7c32.jpg先週から始まった劇の講座。
なかなか参加者が安定しない中、
それでも、
ストーリーが決定し、
今日、
はじめて稽古をしました。

私にとっては、
劇を行うためには
台本ができて、
すべての参加者が
(演じる人以外の舞台設置なども含め)
流れを理解している必要があると思っています。

しかし、
ここはブラジル。
カノア。

あらすじが決定し、
役をみんなで決め、
それぞれのシーンごとにグループに分かれ、
シーン内のセリフを作っていきます。
それと同時に
裏方の人は
衣装や舞台装置を考えていきます。

“こんなんでできるの!?”

と思っていた私。
でも、
今日すでにある程度の流れ、
セリフ回しが
出来上がっていました。

恐るべしブラジル。。。

10月19日(日)が本番です。
さぁ、
明日も稽古だ!!

5eb8c93b.JPG私達の活動が広まり、
日本人ボランティアを始め、
各国からボランティアが集まるようになってきた今日、
そんなボランティアの後ろをついて回る
たくさんの子ども達をよく見かけるようになりました。
ボランティアの滞在期間はほとんどが1〜2ヶ月。
仲良くなったと思ったら
帰ってしまう・・・
それでも、
子ども達は揃って
彼らの傍に集まります。
そして、
その子ども達の多くは
いつも同じ顔ぶれ。

親が売春をしているために家にいない、
家に帰っても食事がない、
一人ぼっちでいるのが寂しい・・・

こういった子ども達の背景には
決まって難しい家庭事情が見え隠れしています。

それでも、
私達は村の青少年達の見本となるべき存在。
ボランティアの皆さんにも

『カノアでの常識も知る必要があるけど、
これ以上はいけないという範囲を
きちんと見せてあげることも大切だよ』

というはなしを必ずします。
夜11時。
子ども達の声がボランティアの住まいから聞こえます。
近所から苦情が何件か入りました。
夜9時までには家に帰るように促していかないといけないと
ボランティア達に話しました。

それでも、
家に帰っても誰もいない。
暗い我が家に帰る10〜13歳の子ども達。
私達の胸は痛みます。

“どこまで私達が教えていくべきか?”

それをきちんと考え、
村人との生活を送っていかなければならない。
それが、
私達の活動の一つでもあるのだから・・・

最近、
村で何かを行おうとすると、
参加するのはほとんど女性。
イベントでも、
お祭りでも、
勉強会や講演会でも・・・

今現在、
この村で高校に通っているのは
女の子のみです。
なぜなのだろうか?
そんな事を彼女達に聞いてみると、

『男は力仕事でも何でも、
お金が必要になればなんとか得られる。
でも私達は
学歴や、
ある程度の教養がなければ
レストランでも、
ホテルでも、
海の家でさえも働くことが出来ない。
だからこそ、
最低でも高校を卒業しないといけないのよ。』

だからなのだろうか。
男の子達は
気が向くと漁に出て、
サッカーをし、
サーフィンをし、
ハンモックで一休み・・・

しかしこの状況が続けば、
この村の将来はどうなるのであろう???

そんな事を考えている時に
木工教室が開かれました。
16歳以上を対象にした教室。
10名の18〜54歳の村の男性が参加。
その中には
いつも破れたズボンで村をふらふら歩き、
週末は酒を飲む、
大麻を手にする・・・
という青年の姿があったのです。
彼は三日間、
休むことなく通い、
最終日には
お風呂上りで
きれいな格好をした彼が
得意そうに自分の作った作品を
村の人々に見せていました。

部屋の掃除をし、
片付けも厭わない彼の姿は
なんとも輝いて見えました。

彼らにも道があるではないか!!

そう感じた瞬間でした。
彼らが主役となる、
そんな場がこれからもたくさん見られる事を
願って止みません。

280a3f2a.JPG年末が近づくにつれ、
ブラジルでも様々な調査結果が発表されます。
今年特に大きな問題となっているのは

『教育』

2007年2月より
義務教育9年生がスタートし、
少しでも教育レベルを上げようとしているブラジル。
経済的には
世界の中でもトップ入りを間近に控え、
国内でさらに広がっている落差を
何とか改善しようと必至です。
しかし、
今年の青少年識字率を見ると、
これらの政策が
落差を広げているのではないかと思えて仕方ありません。

15〜24歳までのブラジル全国非識字率:20%
18〜22歳までの東北部非識字率:64%


ブラジル国内でも、
私たちが活動している東北部は
医療、教育共に
遅れている地域です。
ブラジリアの青年と、
セアラ州の青年、
その人生を比較すると、
学力、収入、将来の展望・希望など、
大きな差が出ているそうです。

この問題に現場で直面している私達。
何から何までと考えるのは無理だと分かっているけれど、
何かできるはず・・・
と、
頭を悩ませずに入られません。

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