日本人でありながらブラジルで生活しているため、
子育てにおいて
不安になったり、
悩んだりと、
試行錯誤の日々である。
昨年まで、
私は娘に対して日本語を積極的に教えてはおらず、
まずは基本言語のポルトガル語を獲得してから、
日本語を・・・
と、考えていた。
しかし、
仕事の都合で毎年日本に一時帰国するため、
昨年は、
言葉を覚え始めていた娘にとって、
大きなショックであったようだ。
意思の疎通が母親意外と図れない状況に突然置かれ、
体調を崩してしまったのだ。
しかし、
一ヶ月ほど経ち、
今まで黙っていたことが嘘のように、
日本語を話し始めた娘。
これには家族共々驚いてしまった。
子どもとは、
本当に隠れた能力をたくさん持っている。
そんな事を実感した出来事であった。
先日、
こんな記事を見つけた。
*****************************************************************************
生後4〜6ヶ月の赤ちゃんは誰かが話している映像を音声なしで見るだけで、話されている言葉が母語か外国語かを区別できることが分かった。
カナダのブラティッシュコロンビア大学などの研究チームが25日付の米科学誌サイエンスに発表した。
ただその後は複数の言葉が話される環境で育たないと、8ヶ月でこの識別能力がなくなってしまう。赤ちゃんが言葉を習得する上で、口の動きや顔の表情が従来考えられていた以上に重要だという。
*****************************************************************************
この記事を見て、
『やっぱり早期教育よ。
英会話を乳児期から・・・』
という人がたくさん出てしまうのでは???
と、懸念すると同時に、
上記で述べているように、
母語と外国語。
やはり基本言語と言うものが重要であることも伺える。
そしてもっとも大切なこと。
それは、
表情や内面から出る気持ちなどが
赤ちゃんにとって重要であるという点ではないだろうか。
乳幼児の感覚器官は大人よりもはるかに優れており、
“肌で感じ取ってしまう”
というように、
私達がそこにいるだけで、
多くの事を受け止めてしまう。
人としてそこに居る。
そのときの自分を
きちんと意識していたいと思う。