光の子どもたち in Canoa

日本とブラジル、2つの国の中から感じたこと、気づいたことを発信するなんでも日記。ブラジルからは、大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

2007年12月

280a3f2a.JPG年末が近づくにつれ、
ブラジルでも様々な調査結果が発表されます。
今年特に大きな問題となっているのは

『教育』

2007年2月より
義務教育9年生がスタートし、
少しでも教育レベルを上げようとしているブラジル。
経済的には
世界の中でもトップ入りを間近に控え、
国内でさらに広がっている落差を
何とか改善しようと必至です。
しかし、
今年の青少年識字率を見ると、
これらの政策が
落差を広げているのではないかと思えて仕方ありません。

15〜24歳までのブラジル全国非識字率:20%
18〜22歳までの東北部非識字率:64%


ブラジル国内でも、
私たちが活動している東北部は
医療、教育共に
遅れている地域です。
ブラジリアの青年と、
セアラ州の青年、
その人生を比較すると、
学力、収入、将来の展望・希望など、
大きな差が出ているそうです。

この問題に現場で直面している私達。
何から何までと考えるのは無理だと分かっているけれど、
何かできるはず・・・
と、
頭を悩ませずに入られません。

724eed1c.JPG12月14日。
一年の締めくくりとして、
クリスマス会が開催されました。
保育園、プレ・エスコーラの子ども達のクリスマス劇、
クリスマスの歌、
学童教室の子ども達の劇、
英語で歌ったクリスマスの歌・・・

保護者を始め、その家族が集まり、
見届けた子ども達の晴れ舞台。
本当に素晴らしい一日でした。

終了式でもあったこの日。
これから子ども達は長期休暇に入ります。
カーニバル終了後の
2月11日に新学期が始まる予定です。
子ども達は一体、
どんな休みを過ごすのでしょうか???


私達の活動は皆さまのご支援とご協力により、
行われています。
2007年を無事に終了できましたのも、
皆さまのお力添えあってのことだと、
教職員を初め心より感謝しております。
本当にありがとうございました。
2008年も無事に一年を過ごすことが出来ますよう、
引き続き
ご支援、ご協力の程、
よろしくお願いいたします。

【会員募集】

『光の子どもたちの会』では会員を募集しています。
会員になりますと、年2回の会報及び講演会やイベントなどのお知らせをブラジル事務局よりお送りいたします。
これら会員費は当団体の活動(現地プロジェクトを含む)及び運営費となります。
<年間費>
一般:5000円
協力:一口36000円任意額
※随時寄付やカンパも受け付けております。
※たったの100円でお米1kgを買うことができ、子ども一人当たりの保育料に毎月3000円が掛かっています。(活動はすべて無償で行われています)

<郵便振替>
口座番号: 00280−1−41787
加入者名: 光の子どもたちーカノアの活動を支える会
<ブラジル銀行(Banco do Brasil)口座>
Agencia 0121-X
Conta Corrente 26357-5
Associacao Criancas de LUZ

0e869964.JPG12月13日。
今週末で今年度が終了するにあたって、
最後のお食事会が開かれました。
いつもとは違う、
特別メニュー。
教職員は前日からその仕込みや準備に追われていました。
クリスマスメニューということで、
・にんじん入りご飯
・ポテトサラダ
・コーンタルト、ミートソース添え
・鶏の丸焼き
・ジュース
・フルーツ

なんとも豪勢なメニューでしょうか!!!
日ごろ給食に使用している材料に
ひと手間かけるだけで、
こんなにも見違えるような料理となるのです!!!

しかし・・・
食べなれていないものは頑として口にしない子ども達。
ある子どもは
スプーンですべてを混ぜあわせ、
猫飯のようにして食べていたり、
鶏肉だけ食べて、
後はすべて残す子どもがいたり・・・
教職員の間では
目を合わせてため息をつく瞬間もありました(笑)

それでも、
特別な日。
子ども達もそれを感じ取っているのか、
始終笑顔で、
食事を楽しんでいました。

12月2日(日)。
教員養成講座に参加しているアラカチ市の教職員の内、
参加希望者15名とともに、
フォルタレーザのシュタイナー学校、
Escola Waldorf Micaelのバザーに行ってきました。
アラカチ市教育局がバスを提供してくれ、
実現した
“交流会”
です。

公立の学校で働く教職員がほとんどの中、
生徒や保護者が中心となって行っている
バザーに参加することは
今まで持っていた視野を広くする意味でも、
とてもいい機会となりました。

参加した教師の一人がこんな事を言っていました。

『子ども達の発表を見て、
洋服や靴はばらばらだし、
ドレスで着飾っている子どもなんて一人もいない。
それでも、
歌に楽器の演奏、
その内容の充実さに
圧倒されてしまった。
見た目がどうのよりも、
子ども達が一生懸命、
発表しているその姿に
感動してしまった。
家庭の食費を切り詰めてでも
たった一日の発表会にドレスを着せる保護者が多い中、
子どもにとって本当に大切なことは何なのか。
改めて気づかされたようなきがする・・・』

こうした機会を得れたことで、
一人一人の教職員が
何かしら心に残るものがあったのならば
本当に嬉しいです。

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