光の子どもたち in Canoa

日本とブラジル、2つの国の中から感じたこと、気づいたことを発信するなんでも日記。ブラジルからは、大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

2012年07月

2012年7月23日、
私たちが住むセアラ州にある、
「Vicosa do Ceara」という山あいの街に行ってきました。
実は7月21日よりこの街では、
“Festival da Musica na Ibiapaba”
が開催されており、
私たちの音楽プロジェクト、
Music for Canoaのメンバーも参加していました。
本当ならば全メンバーが参加できるとよかったのですが、
残念ながら3人しか選ばれず、
落選したほかのメンバーをぜひ連れて行きたい!!
という強い希望もあり、
みんなでこの街に行くことにしたのです。
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カノアから車で行くこと約500km。
8時間近くもかかり、
ようやくこの街に到着しました。
海岸から、
山あいの街。
同じセアラ州にもかかわらず、
全く異なる雰囲気、文化、気候の街。

『やっぱりブラジルって広い!!』

と、実感した私たちでした。
長旅で、
滞在時間よりも車の中にいた時間の方が長かったのですが、
それでもこうして新たな街を知ることが出来たのは本当に嬉しかったです。
次回は是非、
現地でゆっくり滞在したいですね。
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7月21日付の朝日新聞に、
こんな記事が出ていました。

緊急アピール「とても大切なあなたたちへ」

http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000001207210005

今、
日本ではいじめの問題が大きく取り上げられています。
そんな中でのこの記事でした。
この記事では、
最後にこう記されています。

「信じられる人、気持ちを受け止めてくれる人は、あなたのそばに必ずいます。」

私は以前、
ウテ・クレーマーさんの講演会の中で、
聞いたこの言葉をいつも思い出します。

『たった一人でいい。心から信じられる人がいれば、あなたの人生は豊かなものになるでしょう』

どんな環境で育った人でも、
傍に必ず一人、
心から信じられる人がいれば、
どんなに貧しくても、
(物的だけではなく、心においても)
人は豊かな人生を送ることができる。

と、
私は信じています。

でもそれには、
自分自身を信じなければいけません。
自分を信じることができて初めて、
心から信じることのできる人を見つけることができるのだと思います。

前回の記事にも書きましたが、
近い未来、
私たちが住んでいる地球の環境は、
今とは考えられない程、
大きく変わっていこうとしています。
このままだと、

『森って何?』

という子どもすら出てきかねない状況です。
私たち一人一人ができることは少ないかもしれないですが、
せめて、

“今あるものを守っていく。”

その気持ちだけは
忘れずに持っていたいです。

中国から学ぶ:なぜ今の経済モデルは破綻するのか
http://www.earth-policy.org/data_highlights/2011/highlights18

レスター・R・ブラウン

私の記憶する限りほぼずっと、「世界人口の5%を占める米国が地球資源の1/3
以上を消費している」といわれてきた。確かにそうだった。しかし、もはやそれ
は事実ではない。今や中国が基礎資源の消費で米国を凌駕するようになった。

穀物、肉、石油、石炭、鉄といった主要な一次産品の中で、石油以外はどれも中
国の消費が米国を上回っている。石油については、その差はだんだん縮まってい
るものの、米国がまだ大きく引き離している。穀物については、中国の消費は米
国より1/4多い。肉は米国の2倍、石炭は3倍、鉄は4倍である。

グラフ:中国と米国の石炭消費量(1965年−2010年)
http://www.earth-policy.org/images/uploads/graphs_tables/highlights18_coal.PNG
【縦軸】単位:100万トン(石油換算)

これらの数字は国の消費量を示すものだが、中国の一人当たりの消費量が米国の
それに追いつくようになったらどういうことになるだろう。仮に、中国の年間経
済成長率が近年の11%から8%にダウンすると控えめに見積もったとしても、
2035年には、中国の一人当たりの所得水準が現在の米国レベルに達することにな
る。

グラフ:中国の一人当たりの購買力平価ベースGDP(1980年−2010年 および 2035年までの予測値)

http://www.earth-policy.org/images/uploads/graphs_tables/highlights18_gdp.PNG
【縦軸】米国ドル(その年の購買力平価で調整)

さらに、中国人が、多少の違いはあれ現在の米国人と同じような所得の使い方を
するようになると仮定すると、彼らの所得を消費量に置き換えることが可能だ。
例えば、中国人一人ひとりが現在の米国と同じペースで紙を消費するとすれば、
2035年には、13億8千万人の中国人が現在の世界の紙生産量の4/5を消費するこ
とになる。これでは世界中の森林が消滅してしまう。

グラフ:中国の紙消費量(1998年〜2010年 および 2035年までの予測値)

http://www.earth-policy.org/images/uploads/graphs_tables/highlights18_paper.PNG
【縦軸】単位:100万トン
【凡例】
Current World Paper Production:その時点での世界の紙生産量
Chinese Consumption:中国の消費量

穀物についても、中国人が米国人並みの消費をするようになれば、2035年に中国
は15億トンの穀物を必要とするようになる。これは現在の世界の年間穀物収穫量
22億トンの70%近くにあたる。

グラフ:中国の穀物消費量(1960年−2010年 および2035年までの予測値)

http://www.earth-policy.org/images/uploads/graphs_tables/highlights18_grain.PNG
【縦軸】単位:100万トン

車については、2035年、中国が、今の米国並みの4人に3台という割合で車を所
有すると仮定すると、中国には11億台の車があることになる。現在の世界の車保
有台数は10億台を少し超えたところだ。中国は、車に必要な道路、幹線道路、駐
車場を整備するために、現在米作に使用している土地の2/3以上にあたる土地を
舗装しなければならなくなるだろう。

グラフ:中国の稲作面積(2010年)および車11億台に必要な舗装面積の予測(2035年)
http://www.earth-policy.org/images/uploads/graphs_tables/highlights18_ricepave.PNG
【縦軸】単位:100万ヘクタール
【凡例】
One Hectare= 2.471 Acers:1ヘクタール=2.471エーカー
Rice Area, 2010:コメ栽培面積(2010年) 
Paved Area for Cars:車両用舗装面積(2035年)

2035年までに、中国は1日あたり8,500万バレルの石油を必要とするようになる
だろう。現在、世界の石油生産量は1日あたり8,600万バレルで、これより大幅
に増えることはあり得ない。世界に残されている石油資源は枯渇してしまう。

グラフ:米国と中国の石油消費量(2010年)および予測(2035年)
http://www.earth-policy.org/images/uploads/graphs_tables/highlights18_oil.PNG
【縦軸】単位:1日あたり100万バレル

中国の事例をみると、化石燃料に依存した、車中心の、使い捨て経済を基盤とす
る欧米型経済モデルは、将来、世界的に機能しなくなることがわかる。中国で機
能しないのであれば、人口が2035年までに中国を抜くと予測されるインドでも同
じだろう。さらに、同じく「アメリカン・ドリーム」を夢見ているその他の途上
国の30億人に対しても、欧米型経済モデルは機能しなくなる。そして、ますます
一体化が進むグローバル経済では、私たちは皆、同じ穀物、石油、鉄に依存して
おり、欧米型経済モデルはもはや先進国においても機能しなくなるだろう。

私たち世代が取り組まねばならない最重要課題は、新たな経済を構築することで
ある。エネルギーを再生可能なエネルギー資源に大きく依存し、もっと多様な輸
送システムを備え、あらゆるものを再利用、再資源化する経済を。この新たな経
済、すなわち、経済発展の持続を可能にする経済を構築する技術は、私たちにあ
るのだ。問題は、この潜在能力を実現させようという政治的意志を呼び起こす力
が私たちにあるかどうかである。

7月12日に行われた音楽教室、
『Music for Canoa』
を見学してきました。

このプロジェクトを始めた、
Nina(現在アメリカ在住)が現在カノアに休暇できており、
“ぜひ今の私たちを見てほしい”ということで、
コーディネーターである私も一緒に見学させてもらいました。
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私自身は年に数回、
授業を見学に行く程度で、
主には指導者の育成を手掛けています。
こうして今の状況を垣間見ることは、
反省や課題を見つけるだけではなく、
感動の瞬間でもあります。

現在、
カノアのプロバンドの方がボランティアで指導に参加してくれており、
曲の種類も増えてきています。
今回聞いた曲にはなんと、
レゲーもありました!!
カノアではよく聞かれる音楽だけに、
なるほど・・・という感じでもありましたが(笑)
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成長していく参加者達。
これからも見守っていきたと思います。
皆さまからの応援も、よろしくお願いいたします!!!

長女が、
先日8歳の誕生日を迎えました。
早いものですね。

私はいつも、

『乳幼児期にカノアのような環境で過ごせることは、貴重だ』

と思ってきました。
こんなにも豊かな自然、
人々の温かさ。
そんな光に包まれながら育っていくことができる私たちの娘達は
なんと幸せなのだろう。
確かに医療など、
課題もたくさんあります。
それでも、
乳幼児期にカノアで子育てができることは、
心から感謝せずにはいられないことです。

そんな中、
娘が学齢期となり、
現在小学校2年生。
教育が今、
大きな課題となっています。
娘が通っている、
ブラジル、日本両国の小学校はとても理解があり、
二つの学校を行き来しながら、
どちらの勉強もこなしつつ、
毎日を過ごしています。
他の子どもの二倍の勉強量。
大変だと思います。
それでも、
二つの国で生きる娘たちには、
どちらの国でも生きていけるようになってほしい。
親のエゴかもしれないですが、
私たちはそうやって二人の娘を育てています。

これからもっともっと異なる課題が待ち受けていることでしょう。
それでも、
いつまでも温かさと光のある中で
育っていけますように。

2012年4月から、
味の素「食と健康」 国際協力支援プログラムより、
『地域特有の食材及び料理の再評価による、地域住民の栄養改善プログラム』
が実施されています。

今回は、
地域特有の食材(森)の再評価のため、
収穫に向かいました。
毎日この森で薪を拾っているおばさんにも同伴してもらい、
いざ出発です。
私は専門家(栄養士)と市の栄養士の話し合いのため、
遅れていきました。
(ので、森の中には入らず、砂丘の上から眺めていました(笑))
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今の時期は果実が少なく、
青い実をつけたもの、
乾いてしまっているものばかりで、
収穫予定量(一つの食材についき、約300g)に至りませんでした。
現地住民の中でリーダーを決め、
その人が中心となって収穫を進めていく予定です。
この森の中の食材にいったいどんな栄養が隠されているのか?
地域住民の期待は高まるばかりです。
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※この事業は味の素「食と健康」 国際協力支援プログラムの支援によって実施されています。

今回の日本祭のテーマは、
「七夕」でした。
私は司会進行役で、
七夕の説明をお願いしますと言われたので、
七夕について色々と調べてみました。

七夕というと、
単純に
「織姫と彦星」
「笹の葉(短冊)」
「天の川」
を思い浮かべますよね?

でも、
なんで「七夕」と言うようになったのか・・・
というと、
私は「7月7日だからでしょ?」
と、
そう思っていました。
でも調べてみると奥が深いものですね。
こうして意味を知ると、
また一味違く、
七夕を楽しめるかもしれません。


<七夕とは?>
【意味】
七夕とは、7月7日の夜、天の川に隔てられた彦星と織媛が、年に一度だけ会うという伝説にちなむ年中行事。五節句の一つ。
【語源、由来】
七夕の行事は、中国から伝来し奈良時代に広まった「牽牛星」と「織女星」の伝説と、手芸や芸能の上達を祈願する中国の習俗「迄巧奠」が結びつけられ、日本固有の行事となったものである。
七夕は五節句の一つとして、宮中では「しちせき」呼ばれていたが、後に「たなばた」と呼ばれるようになった。
七夕が「たなばた」と呼ばれるようになった由来は、織女の伝説を語源とした語源説で、「棚機女(たなばたつめ)」とする説が一般的である。しかし、古くから農村地域では、豊作を祈り種を撒く、「棚幡祭り」が存在しているため、宮中で行われていた「しちせき」民間に広まった時に混同され、「たなばた」と呼ばれるようになったとも考えられる。

【七夕飾り】
江戸時代になって、無病息災や商売繁盛、技芸の上達などを願う飾りを笹竹につける風習が庶民に広まった。
【笹飾りの意味】
紙衣
病気災害を除く身代わりとして、また裁縫や手芸が上達するように願った飾りです。
棚機女が神様に捧げた着物ということから、七夕竹の一番上に飾るそうです。
投網
魚を捕る網で豊漁や豊作を願った飾り
くずかご
飾りを作ったあとの紙くずを入れて、清潔と節約の心がけを養う飾り。
短冊
短冊に字を書いて学問や書道の上達を願った飾り。
五色の短冊は中国の五行説から、赤、青、黄、白、黒ですが、最高貴の紫の代わりに黒はなくなりました。現代では、青、赤、黄、白、浅黄、紫が一般的です。
吹き流し
織姫の糸をあらわし長寿を願った飾り
1本づつ笹につけていたそうですが、最近は、くすだまにたくさん吹き流しをつけることも、多くなりました。
巾着
巾着は昔は金銭を入れていたお財布です。紐でしっかり結び、節約と貯蓄の心を養う意味と商売繁盛を願う飾りです。
折鶴
家の長者の年の数だけ折り、家族の長寿を願う飾り。

2012年7月7日。
毎年恒例の『日本祭』が開催されました。
私自身は準備にもあまり関われず、
プログラムやコーディネートに少し関わった程度なのですが、
(当日の司会進行のみでしたね;;;)

テーマ:七夕

にふさわしい、
こじんまりとした、
でもまとまりのあるお祭りとなりました。
いつもながら応援に駆け付けてくれた、
セアラ州立大学日本語教室の皆さん、
準備だけでなく、
素晴らしい和太鼓の演奏、
ありがとうございました!!!
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サンパウロから駆け付けてくれた
岩本きわちゃん、
お疲れ様でした!!!

そして、
真野由紀さん率いる、
エステーヴァン村日本語教室の生徒による
“七夕劇”
みんな上手に日本語で劇をやり遂げていました。
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素敵な一日をどうもありがとう♪

先日お知らせしました、
「アートマイル国際交流壁画共同制作プロジェクト」
ですが、
相手校が変更となりましたのでお知らせします。
前回お知らせした学校は1年生対象だったのですが、
今回の学校は6年生なので、
予定通り、
学童教室10〜13歳のクラスを対象に実施していきたいと思います。
相手校は、

『愛知県、知多市立旭北小学校』

です。

偶然なのですが、
日系社会青年ボランティアの真野由紀さんの出身地が、
なんと“愛知県”。

開始は9月からなので、
みなさん、
報告を楽しみにしていてくださいね。

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