光の子どもたち in Canoa

日本とブラジル、2つの国の中から感じたこと、気づいたことを発信するなんでも日記。ブラジルからは、大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

2015年12月

今日、
我が家は大掃除。
といっても、
コツコツあっちこっちを既に掃除済みなので、
本日は娘達の要望で、
大掃除(笑)

特に次女は、
やる気満々。
学校でも言われているようで、
「何したらいい?」
と、
起きて早々言う始末(笑)

ということで、
小学5年生の長女と1歳半の姪っ子は、
窓拭き、
小学2年生の次女には、
家の壁拭きをお願いしました。
始まってみると、
あんなにやる気があった次女は、
階段の壁(なぜかすごく汚れている)を拭きおわると、
さっさと外に遊びに行ってしまいました。
そして、
窓拭き組は、
家の中と外を頑張って拭いていました。
窓の下の方で拭いている姪っ子は、
なんとも可愛らしかったです♪

さて、
明日で2015年も、最後。
明日の私の予定は、
早めに終わらせたという、
娘達の冬休みの宿題の丸つけです!
娘達曰く、
残すは書き初めのみ!?

私がエヴァさんと共に保育園を立ち上げてから、
15年の歳月が流れました。
紆余曲折を経て、
2005年末にブラジルにて団体を立ち上げ、
2006年7月にカノアの活動を支えるための団体を設立。
当初から、
エヴァさんと私は、
地域の人達が自ら運営していくことができるようにと考慮しながら、
活動していました。
なぜなら、
いつ、
何時、
私達が自身の家族の元に帰らなければいけない日が来るかもしれないから。

そして、
2005年。
エヴァさんは原因不明の病にかかり、
(後に膠原病の1つ、全身性エリテマトーデスと判明)
カノアの地を離れ、
娘達のいる、
サンパウロに戻ることになりました。

私自身は、
カノアに新しく家族を築いたこともあり、
ブラジルに腰を据えて活動していこうと考えていたこともあり、
長期間、
ブラジルを離れるとは考えていませんでした。
しかし、
今年、
突然に日本滞在が長期化することとなり、
私や娘達はそれをすんなりと受け止めたのですが、
準備もなしに保育園等の活動を任された現地スタッフは、
かなり大変だったと思います。
その証拠に、
「疲れた」
「休みたい」
と、
口々に言うようになってしまいました…

それでも、
私がいない中での運営は、
皆で話し合いを深め、
分担しながら行う必要があり、
協力なくしては、
毎日の活動すらもできなくなってしまいます。
いつもは私がいて、
伝わらないことも、
私が何とかしてくれると思っていたらしく、
その考えを改めなければいけなかったことが、
初めの一歩だったようです。
私にとっても、
貴重な体験となりました。

現地スタッフの運営には、
反省点がかなりみられます。
グループとしての輪も、
まだ素晴らしいとは言いきれません。
しかも、
ブラジル国内からの運営費確保が日に日に難しくなっている中で、
追い討ちをかけるように、
今まで少なからず支援してくれていた、
西欧からの寄付金も途絶えていき、
経営的には厳しい状態が続いています。
それでも何とか、
温かい人々に支えられ、
今年も無事に年度末を迎えることができました。
応援して下さいました皆さん、
本当にありがとうございました!

これからもどうか、
引き続きカノアの活動を見守って頂けますよう、
よろしくお願い致します。image

先日、
秦野市立北小学校の6年生のクラスにお邪魔して、
ブラジルについて、
少し話をさせてもらいました。

神奈川県央に位置する秦野市には、
中南米出身の方が
多く住んでいます。
でも、
駅からバスに乗り、
小学校までの道のりの中で、
多国籍を感じさせるものは、
ほとんど目につきませんでした。

子ども達は6年生にしてはあどけなさが残る、
可愛い子ども達で、
自然の中、
のびのびと育っているのだということが、
僅かな時間しか接していない私にも伝わってきました。
ブラジルにルーツがある3人の子ども達の1人は、
ポルトガル語が話せ、
私ともポルトガル語で会話をしました。
それを聞いていた周りの子ども達は、
話せることは知っていたけど、
それを間近で聞いたのは初めてだったようで、
その後彼は、
クラスのヒーローとなっていました(笑)
また、
もう1人の子どものお母さんが忙しい中、
足を運んで下さり、
私の授業を最後まで聞いて下さいました。
日本語が少ししか話せないようで、
授業終了後、
子育ての悩みを聞きました。
やはり一番は、
息子が6年生になり、
話す内容も複雑になってきているのに、
彼女はポルトガル語、
息子は日本語しか話せないことで、
親子関係が難しくなってきているとのことでした。
我が家にも5年生の子どもがいますが、
学校のこと、
友達のこと、
勉強のことなど、
話し合うことが増えてきているように感じます。

これから先、
親子での対話ができなくなっていく…
それが一番不安だという話を聞き、
これはこの家族だけではなく、
多くの家庭で起こっている現実だということが、
改めて分かりました。

ブラジル国籍だけど、
日本生まれの日本育ち。

難しい局面にあるようですが、
お母さん曰く、
息子本人はまだ、
その複雑な状況を理解していないのか、
していてもあまり気にしていないのか、
のんきなものだと話していました。

いつか彼も、
自分のルーツを探す旅に出るかもしれない。
私はふと、
そう考えました。
その時が彼にとって、
自分の問題として捉えられるときなのかもしれません。

最後に、
素敵な時間を過ごさせて頂き、
本当にありがとうございました!

私には2人の娘がいますが、
娘達が乳児の時、
多くの場合、
会議や講演会の場に、
娘達を連れていっていました。

ブラジルの場合、
それがマイナスになることはなく、
参加者みんなが気持ちよく過ごせるためにと、
気を遣ってくれました。
日本でも、
娘達の姿を見たいという声もあったため、
同伴することがほとんどでした。
ただ、
ブラジルでも日本でも、
1歳を過ぎ、
2歳近くなると、
同伴することが難しくなり、
ブラジルでは彼やその家族、
日本では私の両親や妹に、
もしくは、
保育園の一時預かりを利用して、
仕事を続けてきました。

「母親が子育てに専念すべきかどうかは、イエスでもノーでもない」

私もこの意見に賛成です。

下記引用ですが、
「子どもが小さいうちは母親が育てるべきといういわゆる「3歳児神話」は、芸能人だけでなく一般女性の間でもしばしば問題になります。
母親が働くべきか、働かざるべきかについて、絶対的な答えはありません。発達心理学が専門の大日向雅美恵泉女学園大学大学院教授は、3歳児神話について「答えはイエスでもあり、ノーでもある」と述べています。世界的にも「母親が子育てに専念すべきかどうか」というテーマは数多くの研究が行われていますが、その解に至る結果は得られていません。
ただ近年のトレンドとしては、母親が仕事をすることが子どもに悪影響を与えるわけではない、という結果が多く発表されています。たとえばカナダのトロント大学でMelissa Milkie氏らが行った研究では、親が子どもと過ごす時間の長さは、子どもの学力、行動、情緒の安定とは関係がないことが明らかになっています。
※上戸彩さんが産後3ヶ月で仕事に復帰した理由。(加藤梨里 ファイナンシャルプランナー)より」

子どもの生活リズムをめちゃくちゃにするにはよくありません。
私の持論ですが、
食べる時間、
寝る時間、
をなるべく同じ時間にすることで、
その間どこで過ごすとしても、
子どもに否定的な要素を見受けることはなかった、
と感じています。
昼食の時間はずれてしまいがちですが、
朝、夜の時間を守ってあげることで、
生活リズムが整い、
健康に、
精神的にも安定した状態で過ごすことができるのではないか。
そう、
考えています。

先日、
娘達を連れて、
歯医者に行きました。
自転車で30分と、
少し遠いのですが、
すごくいい歯医者さん。
というのも、
ただ歯の治療をするだけでなく、
呼吸の仕方、
舌の使い方、
噛み合わせ、
といった、
歯と関わることはもちろん、
おやつや普段の食事まで、
相談にのってくれます。

あくまでも、
子ども自身が主役。
自分たちが歯をキレイに保ちたい、
と、
思えるように指導してくれます。
虫歯があるときには、
自分で治したいと、
思えるよう、
泣きながらの治療はしないし、
納得するまで、
付き合ってくれます。

最近は、
風船を使った遊びとみせかけた、
鼻をきちんと使えるやり方を教えてもらい、
寝る前の日課になっている、
我が家の娘達。

素敵な歯医者さんに
出会えたことに、
感謝です。

「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」
〜古代中国の思想家 孫子

ここでいう“彼”というのは、
色々なものが当てはまりますよね。
私で言うと、
「ブラジル」
「地域住民のニーズ」
「仕事仲間」
「友達」
「家族」
など、
あげてみるとたくさんあるものです。

どんなことに対してもまず、
その事に気づき、
調べ、
研究し、
(友達や家族の事を研究・・・って言うのは
ちょっと違うかもしれませんが…)
尚且つ、
自己分析をして、
“己”を知らなければいけません。
自分自身を知らないで、
どうして周囲の事に目を向けられますか?
気付けますか?

でも、
実は自分の事って一番、
難しかったりします。
自分自身の事を家族や友人から学ぶ…なんてこと、
ありませんか?
“新しい自分の発見”
なんてことも、
ありますよね。

自分を知り、
そして、
周囲を知る。

分からないからこそ、
悩み、
苦しみ、
どうしたらよいのか分からない状況になっているのかもしれません。

今日で会ったこの言葉。
心に留めておきたいと思います。

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