光の子どもたち in Canoa

日本とブラジル、2つの国の中から感じたこと、気づいたことを発信するなんでも日記。ブラジルからは、大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

2017年04月

先日、
親子3人、
"黄熱病"の予防接種に行ってきました。
私は15年くらい前に一度、
受けたことがあったのですが、
イエローカードが無かったため、
再接種です。

近年、
ブラジルでは
"蚊"
を媒介にした病気が流行っています。
まだ皆さんの記憶にもあるだろう、
『ジカウィルス』
世界中に蔓延し、
その予防として、
まだ予防接種がないことから、
蚊除け対策を徹底する、
という、
原始的な方法がとられていました。
また、
近隣諸国では、
"黄熱病"
が流行り、
可能であれば、
予防接種を受けた方がいいという、
専門家の知人の言葉を受け、
今回の接種となりました。

横浜市では、
横浜市検疫所でのみ、
接種ができ、
完全予約制。
しかも、
毎週水曜日の13時からのみ…
ということで、
娘達は学校を早退し、
受けにいきました。

これからブラジル、
南米に行く予定の皆さん、
まだ一度も受けていないうであれば、
ぜひ、
黄熱病の予防接種を受けることを、
おすすめします。

私自身、
近年の子どもに対する、
けがや安全性に関して、
過剰ではないかと感じることがありました。
例えば、
怪我をしたから、
公園から遊具を撤去する…など。
そして今回、

「環境の変化を踏まえた健康及び安全の記載の見直し」

ということが記載されています。
この中で私がとても喜ばしいと感じたのは、
ケガをすると危ないからという理由で、
消極的になっていた遊びや活動に関して、

「上手にケガをさせよう」
「大きなケガをしないために、
存分に遊ばせる」

ということが、
強調されていたことです。

ブラジルでもよく、

”そこは危ない!!”

と思うところは、
子ども達が自然に回避していたり、
高いところから落ちても、
上手に転んでいたりと、
大自然の中で、
安全に配慮されていないように見えるのに、
子ども達は、
大きなケガになることがあまりない。
それは、
幼いころから、
遊びや活動の中で、
危ないことをを経験し、
体験し、
もしくは、
そういったことを感知して、
上手く回避することができていたからではないかと考えます。

今回のこの見直し、
私は

よかったぁ〜

と、
心から胸をなでおろしました。


※参考文献:エデュカーレ 2017.3月号 no.78

子どもに偏見を持たせてしまう「大人の問題発言」
https://article.auone.jp/detail/1/1/1/33_1_r_20170424_1493003331732828?ref=top

という記事を読みました。
私自身も、
生まれもった偏見などなく、
育っていく中で、
こうした大人の言動や、
環境から、
偏見が生まれていくと考えています。
特に、
そばにいる大人の家族。
こうした人の話し方、
態度、
言動は、
子どもに大きな影響を与えるのではないでしょうか。

よく話すことですが、
我が家の次女が幼稚園に通っていたとき、
偶然会ったクラスメイトに、
こんなことを言われました。

「お前の頭、
やっぱりクルクルだなぁ〜」

隣にいたその子のお母さんは

"この子、何てこと言うのかしら!"

という顔をしていましたが、
娘は腰に手をあて、
こういいました。

「そうでしょ?
可愛いでしょ?」

その男の子は

「まぁ、そうだな。
また幼稚園でな!」

と言い、
帰っていきました。

もしこのとき、
私達傍にいた大人がすかさず、
『ダメよ。
そんなことを言ったら!』
と言っていたら、
どうなっていたでしょうか?
ありのままを伝えているだけの行為が、
特別なものに変わってしまったでしょう。

誰もが過ごしやすい世の中にすることは、
難しいことかもしれません。
でも、
自分ができることを
一つずつ、
やっていきたいですね。

長女が英会話に興味を持ち、
先日体験入学に行ってきました。
なぜ、
英会話?
という質問に、

「ブラジルのいとこっていうか、
はとこがノルウェーに住んでいて、
彼女はポルトガル語が話せないし、
私は英語が話せない。
だから、
すごく仲良くなったのに、
上手くコミュニケーションがとれなくて…
だから、
彼女と話ができるようになりたいから。」

かなり具体的。
確かにブラジルにいたとき、
そんな話をしていたけど、
英会話に行きたいと思うほどだったとは…

そして、
体験入学のときに、

「日本語とポルトガル語、
どちらが得意?」

と聞かれ、
二女は
「日本語!」
と即答。
しかし長女は、

「どっちかな?」

と、
わからない様子。

その二人の姿、表情が、
とても印象的でした。

長女は頭にスイッチがあるのかと思うほど、
二つの言語を切り替えられます。
そんな、
バイリンガルの彼女だからこそ、
どちらの言語と、
断定できなかったのかもしれません。

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