光の子どもたち in Canoa

日本とブラジル、2つの国の中から感じたこと、気づいたことを発信するなんでも日記。ブラジルからは、大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

2020年12月

先日、
ウェールズ語の「HIRAETH」という言葉を知りました。
この言葉、
懐かしいとか、
郷愁とか、
そんな意味だけど、
日本語ではこれ!
といった意味に訳せないらしい。
そのことを知ったとき、
私の頭には、

「SAUDADE」

というポルトガル語が浮かびました。

そうなんです。
この2つの言葉、
同じ意味なのです!

私もよく、

今の気分って「SAUDADE」だよなぁ〜
と感じるときがあります。
でも、
この気持ちは、
なかなか日本人の友達には説明できないのです!

最近、
よく、
「SAUDADE」
って、
思います。

2020年がもうすぐ終わり、
2021年を迎えます。

そして私は今、
ブラジルに、
ブラジルにいる家族に、

「SAUDADE」

です。

毎年年末を迎える前に、
全スタッフとの振り返りをします。
今年
1年のこと、
クラスのこと、
行事のこと、
それぞれの活動のこと。
そして、
一人ひとりの反省や来年に向けた、
課題提示。

私は必ず、
全体の総評と、
各個人の総評をします。
そのときに必ず、
良かった点、
来年への課題を伝えます。

今年はブラジルに行けなかったので、
顔を合わせてはできず、
動画を撮影して、
送りました。

ちゃんと思いが伝わったか。
不安な気持ちで夜明かし、
翌朝、
素敵なコメントが届きました。

良かった。
ちゃんと、
動画でも伝わったみたい。
でも、
やっぱり、
できれば、
目をみて、
きちんと伝えたかったなぁ〜

来年も、
新しい生活様式の中、
新たな取り組みを
考え、
行っていかなければいけません。
学び合いながら、
より良い方法で、
子どもたちと関わっていきたいです。

2021年もご支援、ご協力のほど、
よろしくお願い致します。
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私たちは今、
子ども達をどのように育てていけばよいのか。
何がこれからの社会にとって必要となるのか。
その転換期といえるかもしれません。
その代表的なものが、
「新学習指導要領」
です。


この指導要領の中で大切なのは、
今までになかった
“前文”
にあるそうです。

「「自分のよさや可能性を認識するとともに、
あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、
多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え、
豊かな人生を切り拓き、
持続可能な社会の創り手となることができるようにすることが求められる」

つまり、
従来どおり「個人の成長」を重視しながらも、
新たに「社会人としての役割」が加わったのです。(一部抜粋)」

この文をきちんと理解し、
受け止め、
かみしめながら、
目の前にいる子どもたちに接していかなければならない。
そして、
教えていく必要がある。
そのことを私たちは、
知るだけでなく、
行動で示さなければいけないのです。

2020年、
初めてのオンライントークイベントに挑戦。
9月と10月に1回ずつ、
開催しました。

9月に開催したイベントの支援金は、
カノア保育園と学童教室の子ども達へ、
子どもの日のプレゼントを購入。
そして、
2人の先生(BrunaとNiliane(Colayと呼ばれています))に対する、
学資支援
とさせていただきました。
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10月に開催したイベントの支援金は、
カノア保育園と学童教室の子ども達へ、
クリスマスのプレゼントを購入。
そして、
9月と同様、
2人の先生に対する、
学資支援
とさせていただきました。

今年はいつもと異なり、
子ども達と楽しい時間を過ごすことができず、
すべてオンラインで行われました。
最後のクリスマスプレゼントは、
子ども達に直接渡したい!!
と願い、
数名の子どもが受け取りに来てくれました。
(他の子どもには自宅に届けました)

2021年も、
新学期のスタートはリモートによる授業が決定しています。
幼児教育において、
リモートで実施することは、
かなり難しく、
未だに思うような成果を出すことができていません。
果たして、
子ども達はどのように感じ、
受け止め、
成長していくのでしょうか。
私たちはそれを見守っていく。
そして必要な時に、
そばで支えられるよう、
常に準備していこうと思っています。
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「戦」
「闘」
どちらも意味は、
「争う」

どんな違いがあるのかと考えると、

敵や競争相手などが相手の
「戦い」

目に見えない抽象的なものが相手の
「闘い」

ということは、
自分の主張や信念を訴えるため、
立ちはだかる障害や困難に打ち勝つ、
これは、
「闘い」
となります。

今、
私達の目の前にある困難、
新型コロナウイルスによる、
病魔や貧困、
このような、
ある意味自然の脅威に対して、
私達は、

「闘」わなければいけません。
共に生きるための、
新しい生活様式。

私達の闘いは、
始まったばかりです。

人間にとって大事は何か。

兼好法師は、

「第一に食ふ物
第二に着る物
第三に居る所
なり」

と説いています。

そして、

「人皆病あり」

とつづけて

「薬」

を加えているといいます。

「閑かに過すを楽しびとす」

という兼好法師。
まるで今の私たちをみているかのような、
言葉。

心に留めておきたい言葉ですよね。

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