光の子どもたち in Canoa

日本とブラジル、2つの国の中から感じたこと、気づいたことを発信するなんでも日記。ブラジルからは、大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

2023年09月

私は保育士だが、
20年前に「気になる子」としてとらえていた子ども達。
現在では、
「発達障害」もしくは「可能性がある」
といわれる子ども達が増えてきている。
確かに、
現場感覚でも、
同様である。
それは日本に限らず、
カノア保育園のあるブラジルでも同じである。

2022年に文部科学省が公表した
「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査」
の結果は、
私たちに
「やっぱり」
「そうか」
と肯定でもあり、
今後の教育の在り方を考えていく大きな材料となったといえるのではないだろうか。

「学習面や行動面に困難さがあるなど、
発達障害の可能性のある小・中学生は8.8%、11人に1人程度在籍している(一部抜粋)」

35人学級であれば1クラスに3人。
特別支援学級に入る児童生徒数もこの10年で倍増。

そんな中、
児童精神科に対しても、
待機児童がいるという。
個人的には衝撃だった。

「児童精神科で専用病棟を持っている病院は少なく、全国で40棟余り(一部抜粋)」

確かに、
こうして考えてみると、
待機児童が出てしまうことにもうなずける。

1.医者以外の関連職業の方たちが、もっとコミットできるような連携体制が必要
2.発達障害と疑われる子どもなら指示の出し方を変えるなどの方策を提示
3.地域の協力が必要
4.発達障害のある子どもたちが拠り所とする場所を築いていく

保育士としての私に何ができるのか。
常に考えながら、
目の前の子どもと楽しく過ごしていけたらと願っている。

下記より抜粋


私が愛読している、
「エデュカーレ」。
そこにはいくつものヒントやアイデア、
それだけでなく、
ふと思い出させてくれるものに出会うことがあります。

「保育において方法は大事なものだが、
それが特徴となれば、
目標や理念が失われる」

本当にその通りだと思いました。

アリストテレスは言いました。
「方法は、
目標・理念の実現に接近するための手法で、
ほかにもあることが本質である」

方法は目標到達のための材料で、
目標自体もまた、
今それが一番大切であるかを考えなければいけません。

私がカノア保育園の話をすると、

「原点を思い出させてもらえる」

とよく言って頂くのですが、
そのための対話を、
ぜひたくさんしていきたい。
そう感じている今日この頃です。
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「吾唯足知(われただたるをしる)」

これは、孔子の言葉です。

直訳すると、
「自分は満ち足りているということだけを知っている」
という意味ですが、
私がブラジルの人々、
特に、
コロナ禍で失業し、
暮らしが苦しくなり、
本当に大変な時期のエステーヴァン村の人たちが言っていた一言、

「森や海で食料を得て、
日が傾けば寝ればいい。
子どもとの日々を満喫してるよ」

を思い出させてくれます。

「満足することを知っている人は、貧しくとも幸せである」

何が幸せか。
何を満足していると感じるのか。
それは人によって異なりますが、
自分を知り、
日々の暮らしに満足だと感じられる。
それこそがやはり、
幸せと言えるのかもしれません。IMG-20180428-WA0005

2023年5月19日から2週間、
ブラジル人教員が、
神奈川県秦野市において、
研修に参加しました。
研修員2名はブラジルに戻り、
セアラ州アラカチ市において、
学校教育の改善に取り組んでいます。
その様子をJICAブラジルがFacebookに掲載しました!

https://fb.watch/n2TBBtjYR5/

今後の動きにも注目です。
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下記のようにイベントが開催されます。
私たちも15分のプレゼン及び物品販売を行う予定です。
お近くにお越しの際は
ぜひ、足を運んでみてください。
皆様にお会いできますこと、
楽しみにしております。

【SDGsみなと喫茶】
日時:2023年9月30日10:00〜16:00
場所:泰生ポーチ(〒231-0012 神奈川県 横浜市中区相生町2丁目52)
最寄り駅: みなとみらい線馬車道駅より徒歩5分、JR関内駅より徒歩5分、市営地下鉄関内駅より徒歩5分


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10:00〜    開店
10:30〜12:00 (1)綾瀬の事例発表とディスカション
13:00〜16:00 (2)秦野・平塚・横浜の事例発表(各15分程度)とディスカション
  (1)と(2)のファシリテーター: 飯田信子さん(共生のまちづくりネットワーク)
16:00〜18:00 交流タイム
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18:00〜21:00 エスニック茶BAR
 街づくり、他分野の方々も含めた交流の場
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◆発表参加団体(予定)
(1)共生のまちづくりネットワークよこはま
  飯田信子さん (ファシリテーター)
(2)多文化共生ボランティア団体KAM  (綾瀬)
  宇津野志保さん
(3)光の子どもたちの会
  鈴木真由美さん
(4)イランの障害者を支援するミントの会
  大澤照枝さん
(5)はだの子ども支援プロジェクト ゆう
  事務局長 山森理恵さん 他1〜2名
(6)Los ninos latinos con las esperanzas
  鈴木善樹さん(平塚、 社会福祉士・市役所職員・スペイン語通訳)
(7)外国人住民基本法の制定を求める神奈川キリスト者連絡会(神奈川外キ連) 
  伊藤明彦さん
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