jangada

カノアに戻ってきてから早一週間。
まず驚いたことがこの風の強さ。
波じゃない・・・
そして、
海岸と村の境にある崖。
どんどん侵食され、
村に迫ってきている。
村のばあさんの話を聞くと、
以前はこの村ももっと土地が広かったそうで、
崖がどんどん侵食されて段々と砂丘に近い場所に
村が押しやられているのだそう。
観光地カノアと私の住む漁村との境にある教会。
実はこの教会も2代目。
1代目の教会は今や海の中だとか・・・
思い出してみると、
初めてここを訪れたとき、
崖と海に一番近い家との間にサッカーコートがあった。
もちろん砂。
考えてみるとここ数年で本当に崖が村に迫ってきていることが分かる。
自然て本当にすごい。

そして今村の一番の関心ごと。
それは、
“漁村なのに魚がない”
ということ。
『漁師さんがただ怠けているだけじゃないの?』
と思うでしょう。
しかし、
そんな簡単な問題じゃない。
村がこれだけ強い風に一日中見舞われているということは、
海の上はこれの何十倍。
とすると、
漁師さんの手作り漁船、
モーターも何もない帆船では、
漁に出られないのだそう。
船を走らせるだけでも難儀で危険が伴うのに、
その上で漁なんて出来ない・・・
私は漁のことはよく分かりませんが、
でも、
想像してみるだけでも船酔いしそうです。
早く新鮮な魚が食べたいなぁ〜
そう、
村人皆で願っている、カノアの漁村エステーヴァン村です。