昨年、
短大の特別講義を行った際、
呼んでくださった先生からいただいた一言が、
ずっと頭から離れませんでした。
「子どもや保育のことを話してくれる専門の先生はたくさんいる。
あなただからこそ伝えられることがあるんじゃない?」
当時、
私は自分自身がカノアの保育園を立ち上げてから
学び、気づいたことを
一人でも多くの方々に聞いて欲しいと思っていました。
日本で忘れがちなこと、
そんなことに気づかせてくれるカノアでの活動は、
日本人だからこそ、
日本の皆さんに返していくべきだと強く感じていたからです。
ただ、
私にしか伝えられないことって、
実は違うことなのかもしれない。
そんなことを考え始めました。
保育経験も少ない未熟な私が、
ブラジルという地で保育園を立ち上げる。
そのために多くの人が力を貸してくださり、
助言をくださいました。
いろいろな園での実習や研修もさせていただきました。
始めは3年のつもりで保育園の立ち上げを行った私。
しかし、
その後も必要に応じて教室の開講、
プロジェクトの立ち上げ、
地域行政との連携など、
気づいてみれば既に12年が経っています。
この地域には幼児教育という物自体が存在しなく、
グローバリゼーションの急速な訪れに戸惑う小さな子どもを持つ親たちの希望で、
自宅の一室からスタートした活動。
確かにはじめは、
「子どもにご飯を食べさせてくれる、便利な場所」
という理由から保育園に子どもを連れてくる人が少なくありませんでした。
数年前からブラジルは、
公立の小学校における4歳からの幼児教育部門を義務化させました。
カノアには、私立の幼稚園も開園しました。
行政サービスの一環として、
生活保護世帯に対する、乳幼児受け入れ事業も始まりました。
幼児教育のなかった地域に現在、これだけの受け入れ施設が整備されています。
それでも、
保育を専門的に学んだ人はほとんどいません。
専門家の養成は急務です。
私たちはといえば、
保育園は子どもを受け入れるところ。
ならば当然家族も受け入れるべき。
そうなると、家族の生活の向上の手助けを考慮する必要が出てくる。
ということは、
地域を巻き込み、共に活動していく必要がある。
そのために、
“保育園”を基盤として、
地域の生活向上に取り組んでいます。
私たちは一人で生きてはいません。
家族がいて、
その周りには大勢の人がいます。
保育園というのは、
小学校などの学校教育よりも、
家族、そして地域との距離が近い分、
手を差し伸べやすい環境にあります。
どこまでが保育園の仕事で、
どこからが家族がするべきことか。
毎日のように議論することです。
答えはありません。
それでも私は、
私たちの活動がここで行われている意義、
私が日本人としてここにいる意味を
探し続けていきたいと思っています。
短大の特別講義を行った際、
呼んでくださった先生からいただいた一言が、
ずっと頭から離れませんでした。
「子どもや保育のことを話してくれる専門の先生はたくさんいる。
あなただからこそ伝えられることがあるんじゃない?」
当時、
私は自分自身がカノアの保育園を立ち上げてから
学び、気づいたことを
一人でも多くの方々に聞いて欲しいと思っていました。
日本で忘れがちなこと、
そんなことに気づかせてくれるカノアでの活動は、
日本人だからこそ、
日本の皆さんに返していくべきだと強く感じていたからです。
ただ、
私にしか伝えられないことって、
実は違うことなのかもしれない。
そんなことを考え始めました。
保育経験も少ない未熟な私が、
ブラジルという地で保育園を立ち上げる。
そのために多くの人が力を貸してくださり、
助言をくださいました。
いろいろな園での実習や研修もさせていただきました。
始めは3年のつもりで保育園の立ち上げを行った私。
しかし、
その後も必要に応じて教室の開講、
プロジェクトの立ち上げ、
地域行政との連携など、
気づいてみれば既に12年が経っています。
この地域には幼児教育という物自体が存在しなく、
グローバリゼーションの急速な訪れに戸惑う小さな子どもを持つ親たちの希望で、
自宅の一室からスタートした活動。
確かにはじめは、
「子どもにご飯を食べさせてくれる、便利な場所」
という理由から保育園に子どもを連れてくる人が少なくありませんでした。
数年前からブラジルは、
公立の小学校における4歳からの幼児教育部門を義務化させました。
カノアには、私立の幼稚園も開園しました。
行政サービスの一環として、
生活保護世帯に対する、乳幼児受け入れ事業も始まりました。
幼児教育のなかった地域に現在、これだけの受け入れ施設が整備されています。
それでも、
保育を専門的に学んだ人はほとんどいません。
専門家の養成は急務です。
私たちはといえば、
保育園は子どもを受け入れるところ。
ならば当然家族も受け入れるべき。
そうなると、家族の生活の向上の手助けを考慮する必要が出てくる。
ということは、
地域を巻き込み、共に活動していく必要がある。
そのために、
“保育園”を基盤として、
地域の生活向上に取り組んでいます。
私たちは一人で生きてはいません。
家族がいて、
その周りには大勢の人がいます。
保育園というのは、
小学校などの学校教育よりも、
家族、そして地域との距離が近い分、
手を差し伸べやすい環境にあります。
どこまでが保育園の仕事で、
どこからが家族がするべきことか。
毎日のように議論することです。
答えはありません。
それでも私は、
私たちの活動がここで行われている意義、
私が日本人としてここにいる意味を
探し続けていきたいと思っています。
コメント