前回に引き続き、
今度は孔子の言葉から。

「子の曰く、
由よ、汝にこれを知ることを誨えんか。
これを知るをこれを知ると為し、
知らざるを知らざると為せ。
是れ知るなり。」
(先生がいわれた、
由よ、お前に知るということを教えようか。
知ったことは知ったこととし、
知らないことは知らないこととする。
それが知るといことだ。)

これは“知”の基本原理といえるものである。

私たちは、
自分自身の学びを
他者に伝えようという時、
まずはじめに、

「本当に自分が知っていることとはなんだろうか?」

を、
自分に問わなければならない。
知らないことを、
あたかも知っていることのように話しては、
絶対にいけないのである。

分かるようで、
分からないことなのかもしれないが、
まずは、
自分に問うことから始めよう。