先日、
慶応大学医学部国際医学研究会(IMA)の皆さんがいらした時、
団長である「黒田先生」が、
小児外科医ということもあり、
アラカチ市内にある大学において、
講演を行ってくださいました。
そこには、
看護学科、社会福祉学科の生徒、
アラカチ市で働く、
医師や看護師たちもいらっしゃいました。
小児科医自体が現在、
アラカチ市には数名しかいない中、
(アラカチ市に在住している方は1名のみと判明)
小児外科医というのは、
とても貴重な存在です。
(というか、小児外科医はアラカチ市にはいないのですが)
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まず驚いたことは、
小児外科の歴史自体、
まだ
“50年”
であるということ。

先天性の病気を持って生まれてきた乳児の多くは、
そのまま短い人生を閉じるしかなかった。
そんな時代は、
そんな前のことではないのです。
ブラジルに至っては、
都市部の病院であっても、
救える命はまだまだ限られています。
日本では救える命が、
ここでは息を引き取るのを待つしかない。
そんな状況なのです。

講演の中では更に、

「命を救えても、
その後、
社会に出て働き、
大人になるまで生きていくことができる。
そういう社会システムが必要であり、
そのためにはまず、
小児だけではなく、
それ以降の専門家医との連携が不可欠である」

と強調されていました。

これは実は、
医療に限ったことではなく、
私達の人生は、
乳幼児から、
大人まで。
それを統括的に見て、
考え、
取り組んでいくことが必要であるのではないか。
私自身、そう感じています。
今回の講演を聞き、
自分の考えを改めて認識することができました。
一人ではできないことでも、
みんなで手を取り合い、
叶えられることがある。
そう信じ、
これからも活動に取り組んでいきたいです。