私がカノアで本格的に活動を始めたのが2000年。
その時、
共に活動に取り組んでいたのが、
モンチ・アズールで長年保育園で働いていたエヴァさんでした。
10626795_10152298857996790_2859178108396157557_n
エヴァさんと私の関係は不思議で、
年齢からみると、
親子と言った方がいいくらいですが、
友人以上、家族未満。
それが彼女との関係でしょうか。
仕事の事。
人生の事。
正直に話すと、
正直に答えてくれる。
分からないことは分からないと言ってくれ、
一緒に何時間も考えてくれる。
それは、
今まで出会った人、
どんな人とも異なる関係。
そんな彼女を訪ねたのが今年の9月半ば。
一瞬の訪問でしたが、
その一秒一秒、
そこで話されたことは心に刻まれています。
そして今回、
彼女はカノアを訪れ、
2週間弱滞在しました。
今年、
私達は大きな、
厳しい決断をしました。
一人では勇気が持てなかったこの決断。
本当にそれでいいのかと大きな不安が拭えなかったこの問題。
彼女がそばにいてくれ、
私達が保育園を設立し、
今に至るまでを語るその横で、
思わず目に涙をためていました。
今回の決断が吉と出るか凶と出るか。
来年になるまで分かりません。
それでも今は、
彼女と共にこの決断をした事に悔いはありません。

村の中で会う子ども達。
その子どもたちの姿を見て、
エヴァさんが一言つぶやきました。

「私達がやってきたこと。
その芽が出始めている。
それを感じ、
見れただけでも、
私は本当に幸せ」

彼女のこの言葉は私にとって、
本当に大きなものとなりました。