日本でも格差問題が取り沙汰されるようになりました。
今日の読売新聞でもそのことに触れています。

私自身、
ブラジルの問題を話す時に使用していた
「ジニ係数」
というのがあるのですが、
日本でも1981年には0.32以下であったのに対し、
2011年には0.38と、
増加傾向にあります。(厚生労働省調査)

注1)このジニ係数は、
全国民の所得が同じなら0で、
1に近づくほど格差が大きくなる。

また、
「貧困率」も
1985年には12%だったのが
2012年には16%にまで上昇したと言います。(厚生労働省調査)

注2)貧困率とは、
平均的な所得の半分未満で暮らす人の割合

先日「本当の豊かさとは?」という話をした事もあり、
経済的に豊かであることが、
人として、
「豊か」であるとは限らないという話もしたのですが、
“安定した”暮らしを営めることは、
重要なことだと考えます。

失ってしまったものを取り戻すことは本当に難しい。
例えば森林破壊のように、
そこに植林したからといって、
すぐに同じものを取り戻すことはできません。
今あるものを大切に使うこと。
失くしたものをこれ以上失わない努力。
将来のために今できる事。

私達が今のこの社会の中で、
どのように生きていくのか。
それが問われているのかもしれません。