20年近く前より、
「気になる子ども」
というのが教育、保育現場で聞こえるようになり、
その中には、
体に対する異変を訴える人も少なくありませんでした。
2019年1月23日読売新聞朝刊で記載されていた、
「ジャンプの着地で転び、
アキレスけんを断裂した」
というのも、
以前ならば、

「そんなことあるの!?」

と驚いていたかもしれないですが、
今では、

「そうそう、気を付けないと危ないよね」

と、
変わってきています。
子どもたちは体を動かして遊ぶことが少なく、
同じ体制で長時間いることも少なくありません。
木登りなんて危ない、
自転車で転んだらどうするの!
と、
“危ない”と大人が声を出す。
子どもは危ないからやらない=体を動かせない
となってしまいます。
小さなころから木登りしている子どもは、
不思議なことに木から落ちても骨折しません。
小さなころから凹凸のある場所を走っている子どもは、
バランス感覚に優れ、
転んでも大きなけがをすることはありません。
当たり前のようですが、
こうした事実よりも危険が先に立ち、
さらに、
子どもの時間の使い方や
遊び方の変化により、
どうしても育ちづらい時代となっているのかもしれません。

こうした運動機能の低下は、
その後、
大人になっていく段階で、
大きな被害が出るという事実も確認されています。

確かに命に危険が及ぶ行いは避けなければいけません。
でも、
広場で思い切り走る、
ボールをける、
投げるなど、
体を動かすことを意識して、
子ども時代を過ごさせてあげてみてはどうでしょうか?