光の子どもたち in Canoa

日本とブラジル、2つの国の中から感じたこと、気づいたことを発信するなんでも日記。ブラジルからは、大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

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毎年9月に入ると、
あちこちから、

「もうすぐ○○海岸で、
Regata(レース)があるらしいよ」

という話が聞こえてきます。
私が住むアラカチ市では、
海岸沿いの全ての地域で開催しているのではないかというほどです。
10、11月の週末は必ずどこかの海岸で、
開催されているほどのRegata。
一番の醍醐味は、
この“Regata”が、
漁師たちが企画し、
漁師たちによる運営で、
漁師たちが自分のJangada(帆船)でレースをするという、
漁師のためのお祭りだということです!!

エステーヴァン村でも毎年9月7日の独立記念日の日に開催されていましたが、
観光地であるカノアでも開催されるようになり、
なおかつ、
近年では1〜5位までに与えられる賞金の額が年々吊り上げられ、
それを確保するのが難しくなり、
3年ほど前を最後に、
エステーヴァン海岸でのRegataはなくなってしまいました。

始まった当初は、
苦しい漁だけではない、
みんなで楽しむ日があってもいいじゃないか!
というお祭りだったのですが、
イベントが観光化されてくると、
装いが変わり、
次第に大きな大会へと変化していったのです。

アラカチ市では、
市をあげての“Regata”として、
いつもエステーヴァン村の隣の海岸である、
Majorlandia(マジョランジア)開催のRegataを支援しています。
私も家族みんなで、
見に行ってきました。
そして、
彼と義父は最後まで感染するというので、
娘たちと私は、
一緒に海岸を歩いて自宅まで行くことに。
疲れるかと思いきや、
話をしながら、
ウォーキングを楽しんだのでした。
(日焼けは大変なことになってしまいましたが)

さて、
今度はどこの海岸で行われるのでしょうか?
これからは、
毎週末が楽しみです!
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今、娘達に毎晩読んでいる本は、
「アルケミスト」という、
ブラジル人作家、
パウロ・コエーリョの本です。

終盤に差し掛かっている今、
昨晩は、
少年が風になるために砂漠、風、太陽と話をする場面でした。
読み終えると、
二女がこう言いました。

「私も風や海と話すよ」

それを聞いた長女は、

「嘘だぁ〜」

「嘘じゃないもん。
目を閉じて、風や海を感じると、
話しかけてくるもん」

どんな風に彼女に話しかけてくるのかはともかく、
自然と対話し、
それを身体全体で感じることのできる二女。
それが何とも、
羨ましく思い、
感じた私でした。
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今週の日曜日、
村の漁師たちが待ちに待った、
一年に一度の、
漁師のための、
漁師による、
漁師たちのイベントが開催されます!!

近年ではアラカチ市内のすべての海岸で行われている、
Jangada(帆船)のレース。
ここエステーヴァン村では、
第19回目となります。
今年は例年にも増して運営が厳しく、

「初心に戻り、
ただレースを楽しもう!!」

と言っていたのですが、
なんのその。
たくさんの人たちの協力と応援があり、
昨年と変わらない規模での開催が可能となりました。

海辺に住んでいても、
ほとんど海に近々ない私。
でも、
この日だけは、
一日中、
海にいます!!(笑)
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今日、
義父が一人で朝早くから漁に出かけた。
60歳になる義父には、
みんながいつも、
「一人では絶対に漁に出ないでね」
と言っているにもかかわらず、
今日もまた、
義母の目を盗み、
一人で漁に出かけていった。

夕方、
彼が
「早く海岸に行って!!親父が戻ってきた。
カメラを忘れるなよ」

というので、
娘たちと一緒に海岸に急いだ。
すると、
海岸にはすごい人だかり。
見てみると、
たいちょう2m程の魚が横たわっていて、
みんなが眺めている。
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そう。
義父が釣ってきたのだ。

「ママ見て。
さかなのおうさまだぁ〜」

娘が嬉しそうに言う。
そして、
義父に向かって走り出すと、
何やら色々と話しているようだ。
その娘の、
義父に対する誇らしげな姿。
なんだかとても嬉しくなってしまった。

一人で漁に行かれるのは困りものだが、
やはり漁師。
今日の収穫は漁師冥利に尽きるというところだろうか。

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2011年9月4日(日)。
『XIV Regata de Jangada do Estevao』
が開催されました。
漁師のための、
漁師による、
お祭り。
このために、
自分の船を修理、修繕したり、
新しく制作する人もいるほど。
そして、
開催から3日前ぐらいから、
参加する漁師の中には、
あまりに興奮してしまい、
寝れない人もいるほど。。。

私には理解できないことですが、
それほど、
漁師、
カノアやエステーヴァン村の人たちにとっては、
大きなことなのです。

そして、
“ミリア号、改め、ポニョ号”は、
なんと、
8年連続優勝という快挙を成し遂げました!!!!
義父も参加者の中では年長ながらも、
5位入賞と大健闘。
そして、
東海大学の3人娘が制作に取り組んだ、
“風号”も、
3位入賞となりました。

入賞した人もそうでない人も、
とにかく、
おつかれさまでした!!!!!!!

そして翌日の今日、
まるで電池が切れたように、
漁師の人たちは力が抜けていました(笑)

365f0aca.jpg日本から戻り、
カノアに到着して感じたこと。
それは、
漁師たちが生き生きしているということ。
なぜかというと…
西洋伊勢海老漁の解禁日が近づいていたからです。
仕掛けを作り、
今年の波、
海の様子、
海底の様子などを話し合い・・・
村のどこを歩いても、
漁師が立ち話している姿を見かけるほどです。

西洋伊勢海老漁を行わない
青少年や
副職で漁を行っている人は
エビ漁の最盛期。
先日も、
12kgも獲れたと言っていました。
我が家にも、
日曜日、
食卓にエビが並びました。(笑)

村の男たちが活気ずくと、
村中が元気になります。
さて、
本日6月1日は
漁解禁初日。
明日、
イセエビを収穫して村に帰ることができるのでしょうか?
お楽しみです♪

4d664586.jpg9月7日。
ブラジルの独立記念日であるこの日、
エステーヴァン村では
漁師主催の、
漁師のための
漁船レース、
“REGATA”
が開催されました。

いつものようにこの日を迎える約一ヶ月。
漁師の皆さんは
漁そっちのけで、
漁船の修理に精を出していました。

一年に一度の大イベント。

大いなる熱気の中、
スタートです!!!

光の子どもたちの会のロゴマークをつけた
わが娘の船。
5年連続優勝という実績もあり、
今年はどうなるかと、
注目の的です。

そして・・・

結果はなんと、
またもや
優勝!!!!!!!!

この力、
子ども達からももらっているのではないかと、
うれしさ100倍です。

皆さん応援、
ありがとうございました!!!

追伸:
この日、海岸では日本人ボランティアがたこ焼きを売っていました。
これが結構、
売れてたみたいです。。。

fa7b6ea7.JPG9月9日(日)。
カノアの漁師さんにとっては、
待ちに待った一大イベント、
“Regata do Estevao”
が開催された。

漁師さんが主催で行われているこのヨットレースは、
漁に使う帆船でレースをする。
自身の船を使ってのレースなだけに、
皆すごい気合の入れようだ。

3ヶ月くらい前から船の調整。
それから当日までは
漁をしていても、
その走り具合を調べるほど。
レースは、
速くなくてはいけない!!!
なので、
船の修理にも余念がありません。
また、
レースの参加者には新しい帆が進呈され、
それだけでも漁師さんには嬉しい限り。
(5位入賞までは賞金が、
参加者全員には食料が贈られる)

当日。
37の船が、
2つのカテゴリーに分かれてレースを行った。

4年連続優勝している我が娘の船。
さて今年は!?
期待を胸に観戦。
なんと、

今年も優勝でした!!!!!!!!!!!!

今まで賑わい、
慌しかった漁師さんたちが、
少しずつ落ち着きを見せている今日この頃。

漁師さん主役のフェスタが
今年も無事に終わりました。
皆さん、
お疲れ様でした!!!!!!!!!!!!!!

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カノアに戻ってきてから早一週間。
まず驚いたことがこの風の強さ。
波じゃない・・・
そして、
海岸と村の境にある崖。
どんどん侵食され、
村に迫ってきている。
村のばあさんの話を聞くと、
以前はこの村ももっと土地が広かったそうで、
崖がどんどん侵食されて段々と砂丘に近い場所に
村が押しやられているのだそう。
観光地カノアと私の住む漁村との境にある教会。
実はこの教会も2代目。
1代目の教会は今や海の中だとか・・・
思い出してみると、
初めてここを訪れたとき、
崖と海に一番近い家との間にサッカーコートがあった。
もちろん砂。
考えてみるとここ数年で本当に崖が村に迫ってきていることが分かる。
自然て本当にすごい。

そして今村の一番の関心ごと。
それは、
“漁村なのに魚がない”
ということ。
『漁師さんがただ怠けているだけじゃないの?』
と思うでしょう。
しかし、
そんな簡単な問題じゃない。
村がこれだけ強い風に一日中見舞われているということは、
海の上はこれの何十倍。
とすると、
漁師さんの手作り漁船、
モーターも何もない帆船では、
漁に出られないのだそう。
船を走らせるだけでも難儀で危険が伴うのに、
その上で漁なんて出来ない・・・
私は漁のことはよく分かりませんが、
でも、
想像してみるだけでも船酔いしそうです。
早く新鮮な魚が食べたいなぁ〜
そう、
村人皆で願っている、カノアの漁村エステーヴァン村です。

aaa789e4.JPG私の人生は、
ほとんどが目の前にあるチャンスを掴んでくることにのみ果たされていたような気がする。
考えながら行動するよりも、
自分を信じてそれに身を投じていく。
そんな人生の歩み方をしてきた。
そしてそれは、
自分に自信を持てる大切なものであったし、
その中での出会い“縁”というのは尊いものばかりだった。
ただ、がむしゃらに走ってきた私。
それだけではなく、
きちんとした裏づけの上で成り立っていたこと。
それはほんの一握りに過ぎなかった。
何を聞かれても『私は、私は・・・』
自分が常に主人公である物語。
それが嬉しかったし、
楽だった。
だけど、
地球の裏側の、
ブラジルという国で、
日本人として暮らしていく。
そして、
そこで活動していくということは
そんなに簡単なことじゃない。
そんな単純なことに気づかず、
ふと気づいたときには
過ぎ去った日々を直す手立てはなかった。
過去の私、生き方・・・
素敵なところもあるし、今でも誇らしい部分でもある。
でも、
いつまでも同じではいけない。
だからこそ、
少し立ち止まって、
自分自身を見つめ直し、
心の奥に話しかけてみたい。
カノアの海を前にすると、
こういうこともいとも簡単に出来てしまう。
壮大な海。
どんなことも受け入れてくれる包容力。
海って、本当にすごいですよね?

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