光の子どもたち in Canoa

日本とブラジル、2つの国の中から感じたこと、気づいたことを発信するなんでも日記。ブラジルからは、大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

カテゴリ: 子育て

日本では、
そもそも名字で呼ばれることが多いですよね?
でも、
最近の小学校では、
先生も児童のことを名字ではなく、
名前で呼ぶことが多いようです。
確かに我が家の娘たちも名前で呼ばれていました。
日本では多い名字ということもあるもしれませんが。

それでも、
結婚すると「◯◯さん」と、
馴染みのない相手の名字で呼ばれたり、
子どもができると、
「◯◯ちゃん(くん)のお母さん」
と呼ばれたり、
自分の名前を呼んでもらう機会って、
少なくなるのではないでしょうか?

私はブラジルで結婚し、
子どもができたこともあり、
名字で呼ばれるということはあまりなく、
仕事柄もあり、
今でも名前で呼ばれることがほとんどです。

先日、
日本で暮らすブラジル人の方とお話しをしていたときに、
こんなことを言っていました。
「日本にきて、
ある日子どもの友達のお母さんが、
『◯◯くんのお母さん』
って私のことを呼んだんです。
ブラジルではそういう呼ばれ方をしないので、
日本で暮らしているのだと嬉しくなりました。
仲間になれたみたいで」
と話していました。

そんな考え方もあるのか!
と目から鱗が落ちましたが、
名前はアイデンティティーの一つです。
その人がどんな風に呼ばれたいのか。
そんなことを自己紹介のときにでも話せると良いですよね。
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※写真は本文とは関係がありません

今日キャリアアップ研修を受講したのですが、
テーマは「現代における家族と子育て」。

家族ってなに?

その定義は、
現在は明記されていません。
なぜか?
それは、
多様な家族形態があり、
その人それぞれにとっての「家族」があるから。

ブラジルでは、
祖父母に育てられる子、
近所の人に育てられる子、
おばさんに育てられる子などなど、
血縁であるなしにかかわらず、
様々な家族形態があります。
だからこそ、

「その子どもがだれを家族と思うのか?」
「その子どもにとっての母親は誰なのか?」

ということを入園児に確認することもあります。

家族というものが多様化する中、
文化や習慣も多様化しており、
保育をするうえでも、

「正しい家族もなければ、間違った家族もない」

そのことを認識し、
受け入れていく必要があるのだということ。
改めて考えさせられました。


多文化共生とは、
異なる人たちが一緒に暮らす社会である。
そんなことをここ数日考えていたので、
考えがすとんとまとまる、
そんな瞬間でした。
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秦野市の公立幼稚園では、毎月未就園児交流が行われています。
当団体では、秦野市立北幼稚園で実施されている交流会のうち、12月と2月にポルトガル語による手遊びなどや育児及び教育相談を実施します!!
下記にポルトガル語と英語でのチラシを共有するので、お知り合いの方にぜひお伝えください!!
シェア大歓迎です!!

Em Hadano, esta realizando as atividades antes de entrar no Jardim da Infancia ou Creche nas todas Jardim da Infancia publicas.
Como Kita-Youchien, que e numa Jardim da Infancia publica em Hadano, todo mes esta realizando a atividade abaixo.
No mes de Dezembro e Fevereiro, estamos organizando as brincadeiras em portugues !!
E tambem, vamos realizar a consulta individual, ou roda de conversa sobre criacao dos filhos e/ou educacao dos seus filhos no Japao.
Venha para conhecer !!

==========
In Hadano, activities are carried out before entering the Kindergarten or Nursery in all public Kindergartens.
As Kita-Youchien, who is in a public kindergarten in Hadano, every month is carrying out the activity below.
In December and February, we are organizing play games in Portuguese!!
And also, we will carry out an individual consultation, or conversation about raising children and/or educating your children in Japan.
Come and discover!!

北幼稚園未就学児交流チラシ_POR
北幼稚園未就学児交流チラシ_ENG

SEM APLICACAO E GRATUITO !!

おやこであそぼ
Vamos brincar !!
familias com criancas menor de 06 anos


Data: dia 28 de Julho, as 14:00-17:00
Local: Hadano Chamber of Commerce & Industry (meeting room 102)

14:00 – 15:00 うた&てあそび / cancao infantil
       よみきかせ / contacao de historia
15:00 – 16:00 ざだんかい / cafe da tarde
16:00 – 17:00 こべつそうだん / Consulta individual

Organizacao: NPO法人光の子どもたちの会
といあわせ / Contato: info@criancasdeluz.org
Patrocinador: Kanagawa International Foundation

親子クラス&相談会_202406

SEM APLICACAO E GRATUITO !!

おやこであそぼ
Vamos brincar !!
familias com criancas menor de 06 anos


Data: dia 16 de Junho e 28 de Julho, as 14:00-17:00
Local: Hadano Chamber of Commerce & Industry (meeting room 102)

14:00 – 15:00 うた&てあそび / cancao infantil
       よみきかせ / contacao de historia
15:00 – 16:00 ざだんかい / cafe da tarde
16:00 – 17:00 こべつそうだん / Consulta individual

Organizacao: NPO法人光の子どもたちの会
といあわせ / Contato: info@criancasdeluz.org
Patrocinador: Kanagawa International Foundation

親子クラス&相談会_202406

今日、
霧が丘プラットホームにお邪魔しました!
緑区が開催しているお話し会。
子育て支援施設をスタンプラリーで巡るのですが、
その初日でした。

インドネシア、インド、日本…
小さな子どもを抱えたお母さん達が、
まずは離乳食のお話。

離乳食初期に、
「インドネシアではにんにくも入れて食べさせるのよ」
「インドではにんにくは入れないわ。ペッパーは入れるけどね」

なんとも驚きいっぱいのお話ばかりでした。
そして、
3つの国の手遊びを行い、
最後に日本の「一本橋こちょこちょ」を日本語で。

インドネシアにインド。
何語で話したら良いかな…から始まり、
気づけば、
笑顔と笑い声。
とても素敵な会でした!
こういう会を、
もっとやりたいなー

参加者でもなく、
スタッフでもなく…
の私を受け入れてくださり、
ありがとうございました!
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2022年10月15日付の読売新聞夕刊より、
「とれんど」
という記事を読んでいたところ、
大きく頷いていました。

経営者とすると、

木を切るだけで植林をしない林業者
と、
植林をする林業者

自由市場で競争すると、
1本の木にかけるコストが安い前者が勝つらしい。
しかし、
森林は荒れ、大洪水が起こってしまう。

これを子育てに置き換えると、

企業は
深夜まで働かせても安上がりな労働者
と、
育児休暇をとるような労働者

前者を優遇する。
しかし、
少子化社会に行き着く。

「育児は複数の作業を同時にこなす『マルチタスク』で、
管理職に必須の能力である」

上記の言葉に、
なるほどと、
大きく頷いた。

多角的な視点で物事をみて、
判断する。
社会にはこのような場面が多数存在する。
育児や家事。
生活の中には、
学ぶべきところがたくさんあると、
再認識させられた。

先日、
日本に住むブラジル人の人達を描いた映画があると知り、
どんな映画だろうか?
と、
知人の主宰するトークイベントを訪れた。
監督や出演者が集まり、
映画のことだけでなく、
日本に住む、
外国につながりがある人達の生活について話はつきなかった。
私は二女と訪れ、
帰り道、
彼女はポツンとこう言った。

「私は良い人達に囲まれてるなぁ〜」

そして、
長女と二女を連れて、
1週間という上映期間の中、
映画を観に行った。
映画自体は30分と短編で、
その後、
出演者たちが自分の言葉で話す、
ドキュメンタリーが続いた。

「その生の声の方が心を動かされた」

と、
娘は言う。

日本とブラジルを行き来して育った娘たち。
帰国子女とも異なり、
日本で外国につながりがある人として生活している人達とも異なる、
彼女たち。
中学生と高校生となり、
その境遇を背負いながら、
それをプラスとして捉えて歩む姿に、
どこか感慨深いものが込み上げている、
私なのでした。
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私たちはブラジルにおいて、
2013年に「地域子育て支援ネットワーク」というものを創設した。
カノア・ケブラーダ地区に創設以来、
2018年までにアラカチ市内8地域に創設されることとなった。
教育(学校や保育所)、保健医療(保健所や病院)、社会福祉(ソーシャルワーカーなど)
それぞれが個々にプログラムがあり、
素晴らしい活動をしているものの、
横のつながりがないために、
必要な人に、
必要なプログラムが届かない…
という実態があり、
私たちは、ネットワークづくりの重要性を訴え始めた。
このネットワークは、
地域住民が中心となり、
実施しているという特徴があり、
異動のある専門家へのつなぎの役目もはあ足してくれているコミュニティーリーダー(地域住民)の存在は、
とても大切です。

そして日本でも、
「子育て世代包括支援センター」
(横浜市の基本的考え方:https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kosodate-kyoiku/oyakokenko/ninshin/houkatusiencenter.files/0002_20190419.pdf
があると知りました。
“妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援”
この考え方はまさしく、
私たちの「地域子育て支援ネットワーク」に通じるものがあるのではないか?
そんな風に感じました。

日本とブラジル。
遠いようで、
抱えている問題には共通しているものがある。
そんなことを強く感じました。

ふとニュースをみていたら、
「ズッコケ三人組」の作者、
那須正幹さんが亡くなったとのこと。

我が家は娘たちが生まれてから、
どんなに忙しくても、
寝る前に本の読み聞かせをしていました。
長女が中学校に入るまで続いたこの時間。
そして、
自分たちでも日本の小学校にいるときに図書室に行き、
面白い本は購入してブラジルに持っていっていました。
その中の一つが、
この、
「ズッコケ三人組」シリーズ。

二女は本好きとなり、
こうしてシリーズで集めることもしばしば。

ご冥福をお祈り致します。

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