光の子どもたち in Canoa

日本とブラジル、2つの国の中から感じたこと、気づいたことを発信するなんでも日記。ブラジルからは、大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

カテゴリ: 栄養

私たちは以前、
カノア保育園の子ども達の栄養不良改善のため、
保育園の給食の改善や、
家庭における食事の改善のためのプロジェクトを実施しました。

保育園設立当時、
給食というのは、
子ども達にとって
命をつなぐ大切なものでした。
それが今、
栄養のバランスのために、
重要な柱となっています。

2019年7月13日の読売新聞朝刊にも、
「幼児期からの味覚をはぐくむ」
として、
食生活の大切さが掲載されています。

「食事は味覚の形成に影響する」

「食うから学ぶことは多い」=教育的意義
「(給食によって)平等に栄養のある食事ができる」=貧困対策
「学校の給食設備が災害時に役立つ」=災害対策

家庭における食卓の様子は、
常に変わり続けているといってもいいでしょう。
そんな中においても、
幼児期に育まれる、
五感。
味覚もその一つとして、
家庭だけではなく、
保育園などでも意識していく必要があるかもしれません。

今日、
フォルタレーザ大学栄養学部の人たちと引き続き行っている、
“地域特有の食材を使用した栄養改善”
のプロジェクトとして、
料理教室を行いました。
(この事業は、味の素の支援を受けて実施(2014年3月末終了)していたものです)
今、
W杯期間中ということで、
学校が休みということもあり、
教職員と村の女性グループの人たちと一緒に
フォルタレーザ大学に行きました。
DSCF6065
DSCF6067
今日は、
魚料理とデザート。
甘いものが大好きな私にとっては、
本当に素晴らしい一日でした!!(笑)

栄養学部の教授のオリエンテーションを受け、
自分たちが普段食べている料理のレシピを保存することを聞かされると、
自分達の文化を誇りに思ってか、
皆とてもうれしそうな顔をしていました。
DSCF6054
今回の料理教室で一つ、
嬉し言葉をいただきました。
調理実習の最中、
一人が

「先生、生ごみはどこに捨てたらいいですか?」

と聞いたのです。
それを聞いた先生は、

「ごみの分別にまで気が回るなんて、
あなた達の村は素晴らしい教育をしているのね」

と言ってくださいました。
その後も後片付け、油を石鹸作りの再利用にするなど、
村の人たちの姿を見ていた私は驚くと同時に、
嬉しくなってしまいました。

次回は10月の予定です。
その時までに森の地域特有の食材(果物、木の実)を採集し、
保存しておきます。
次回が今から楽しみです。
DSCF6072

今日は、
「味の素「食と健康」国際協力支援プログラム」
で実施してる事業の活動の一つとして、

「地域の食材を使用した料理」

の調理実習を行いました。
今回はカウンターパートである、
フォルタレーザ大学の見学も兼ねたものでした。

今回作ったのは4品。
1.カジューピザ
DSCF1774
2.カジューパステル
DSCF1778
3.カジューオムレツ
DSCF1777
4.カジュー和え
DSCF1780
一番のポイントはなんといっても、
果物であるカジューを、
どのようにして、
“肉”
として使用するか。
その下準備を学ぶことでした。

1.カジューの皮をむく。
DSCF1760
2.カジューを湯がく
DSCF1763
3.カジューを炒める
DSCF1765
4.カジューで下ごしらえをする。
DSCF1769
匂いや味に癖があるカジュー。
どうなることかと思っていましたが、
まるで鶏肉のササミを食べているようでした。
カジューが豊富にあるこの地域にとって、
経済的で、
尚且つ、
栄養抜群の料理。
目からウロコの料理ばかりでした。
ちなみに私一番のおすすめは、

『カジューパステル』
です。

2012年4月から、
味の素「食と健康」 国際協力支援プログラムより、
『地域特有の食材及び料理の再評価による、地域住民の栄養改善プログラム』
が実施されています。

今回は、
地域特有の食材(森)の再評価のため、
収穫に向かいました。
毎日この森で薪を拾っているおばさんにも同伴してもらい、
いざ出発です。
私は専門家(栄養士)と市の栄養士の話し合いのため、
遅れていきました。
(ので、森の中には入らず、砂丘の上から眺めていました(笑))
IMG_0457

今の時期は果実が少なく、
青い実をつけたもの、
乾いてしまっているものばかりで、
収穫予定量(一つの食材についき、約300g)に至りませんでした。
現地住民の中でリーダーを決め、
その人が中心となって収穫を進めていく予定です。
この森の中の食材にいったいどんな栄養が隠されているのか?
地域住民の期待は高まるばかりです。
IMG_0463


※この事業は味の素「食と健康」 国際協力支援プログラムの支援によって実施されています。

味の素助成が決定しました!!!

http://www.ajinomoto.co.jp/activity/kouken/global/ainkoubo.html


「地域特有の食材及び料理の再評価による地域住民の栄養改善プログラム」

として実施されるプロジェクト。
前回の実施で見えた課題や、
地域に求められているニーズを反映した事業となります。
味の素CSR部及びブラジル味の素の方からもご意見をいただき、
無事、決定の運びとなりました。
また実施状況も報告していきたいと思っていますので、
よろしくお願いします。

このページのトップヘ