光の子どもたち in Canoa

日本とブラジル、2つの国の中から感じたこと、気づいたことを発信するなんでも日記。ブラジルからは、大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

タグ:ウェルビーイング

皆さんはウェルビーイング(Well-being)という言葉を聞いたことがありますか?
ウェルビーイングとは、
世界保健機関憲章前文には
「肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあること」(日本WHO協会訳)

「子どもたちの心理的ウェルビーイングの低さを表すデータがあります。内閣府の「子供・若者の意識に関する調査(令和元年度)」では、「今の自分が好きだ」と答えた子どもは全体の45.6%。「自分は役に立たないと強く感じる」子どもが49.9%という結果(下記サイトより一部抜粋)」

「厚生労働省「令和3年(2021)人口動態統計月報年計(概数)の概況」における10代の死因は「自殺」が1位という悲しい結果(下記サイトより一部抜粋)」

基礎学力では満足度が高い日本ですが、
心理的に見ると、
やはりその低さが心配になります。

日本国内で子どもの変容を考えるとき、
重要なのは、
子ども自身ではなく、
その子どもに対する大人のかかわり方なのではないかと、
強く感じます。
ブラジルでライフスキルトレーニングを実施した際にも、
教職員の取り組み方が変わったことにより、
子ども自身の心理的変化が現れ、
大人への信頼感につながったという事例があります。

「まず校長や先生など教育者をトレーニングし、現場の先生が直接生徒に対して教えられるようにしたこと」
「プログラムを受けることによって、生徒だけでなく先生自身が自分の強みに気づき、それを生かしていく方法を学ぶことで、生徒の強みに注目するようになる」
「その結果、生徒に対する接し方も変わったということも考えられます」
(下記サイトより一部抜粋)

教職員でなくとも、
一人の大人として、
自分自身がどう生きるか、
考えるか、
人に接しているかということは、
その周りにいる子どもに大きな影響を与えているのだということを、
私たちは意識しなければいけないと強く思います。


毎年発表される、
幸福度ランキング。
残念ながら日本はいつも、
ワーストから数えた方が早い位置にいます。
この幸福度。
最近よく聞かれる、
「ウェルビーイング」
のことを日本語に訳したものであることをご存知でしょうか?

「ウェルビーイングとは、
誰かにとって本質的に価値のある状態、
つまり、
ある人にとってのウェルビーイングとは、
その人にとって究極的に善い状態、
その人の自己利益にかなうものを実現した状態である。
( ウィキペディアより)」

幸せというものが人それぞれによって異なるのと同じで、
幸福度で示されるものも、
その人によって異なるということです。
そんな中、

「自己肯定感が学校の成績に大きく左右されるのは日本的な特徴ともいえます。(下記サイトより一部抜粋)」

「もちろん、学力が高くなくても自己肯定感が下がらない子どももいます。
サッカーが得意とか、絵が上手だとか、友達がたくさんいるとか。
そうした多様な子どもが多様なやり方で自己肯定感を高めることができるといいのですが、
日本はどうしても、勉強ができるかどうかということに左右されてしまう。
学力重視・学力偏重の傾向は指摘すべき点だと思いますね。(下記サイトより一部抜粋)」

日本はどうしても、
幸せを考えるうえで、
“学力”
というものが大きな物差しとしてあることは、
間違いありません。
それでも、
学力以外で幸せに感じられる、
それが本来人間的であると言えるのではないか。
と、
個人的には思ってしまうのですが…

「そして、学力や友達関係が悪くなる1つの大きな要因が経済的な格差です。(下記サイトより一部抜粋)」

「子どもが、自分の好きなことを自由にできる環境を整えることが重要です。
これは、経済的に厳しい家庭のお子さんが、経済的な理由によって進学や部活動などといったことを諦めてしまうことを解消するということもありますし、
経済的に余裕のある家庭のお子さんでも、
受験勉強のために遊ぶ時間がなくなる、スポーツができなくなる、自由時間がなくなるといったことを減らすことも含みます。
子どもが一人の人間として、子ども自身の考えや意見が尊重され、
その子の人生に反映される社会を大人は用意するべきです。(下記サイトより一部抜粋)」

私は保育士として、
いつも環境を整えることの重要性を伝えています。
それは、
保育の現場だけではなく、
大人として、
私たちが家庭や地域においても考えなければならないことではないかと強く感じています。

“子どもが自分の好きなことを自由にできる”

すべての子どもにとってそれが可能となった時、
日本の“幸福度”も高くになるのかもしれません。

皆さんは2015年に公開された映画、
『みんなの学校』
を観ましたか?
私はこの映画を見て、
これからの社会には、
こうした多様な学校の在り方が必要となってくるのだろうと、
強く感じたことを今でも覚えています。

「子どもたちが生きていく社会は予測できないものになる(下記サイトより一部抜粋)」

まさにその通りですよね。

「誰しもできないことがあって当然なのだから、
うまく周囲とつながって、
他者の力を借りながら問題を乗り越えていけばいいのです(下記サイトより一部抜粋」

一人ひとり違うから面白い。
だからこそ、
つながりを大切に、
ご縁を大事に生きていってほしい。
そんな風に感じています。


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