光の子どもたち in Canoa

日本とブラジル、2つの国の中から感じたこと、気づいたことを発信するなんでも日記。ブラジルからは、大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

タグ:劇

乳幼児期には、
読み聞かせをするとよいといいますよね。

カノア保育園のあるエステーヴァン村では、
昔、
月夜の晩に、
子ども達はおじいちゃんおばあちゃんの家の前で、
お話を聞いていたそうです。
漁師の実話から、
民話伝承まで。
怖い話から、
面白い話と、
バラエティーに富んだその話を聞きながら、
子ども達はその登場人物や場所を、
想像していたそうです。

今でもブラジルには、
本屋さんが少ないです。
私が住むアラカチ市には、
本屋さんは1つもありません。
雑誌や新聞を売っているところに少しと、
スーパーの端にあるもの。
それだけです。
それでも、
昔のようにお話を聞く機会があれば、
子ども達には絵本など、
必要ないのかもしれません。

カノア保育園の先生たちは、
コロナ禍において、
自分たちで劇を演じ、
動画を撮影して子ども達に送っていました。
しかし、
先生たちは考えたのです。

「私たちが演じてしまうと、
子ども達の想像力は育たないのではないか?」

そこで、
今回は影絵に挑戦しました。

先生たちの想い、
届くでしょうか?

eb9c8be6.jpg10月7日。
青少年グループを対象とした
「劇」
の講座が開始された。
1週間の講座。

初日。
10名ほどしか来ない。
2日目、
15〜17歳を対象にした
政府のプロジェクトに参加している生徒が
参加。
合計25名ほどに。

そして今日、
3日目。
合計15名の参加でした。

参加している青少年の反応は
かなりいい。
楽しんでいるし、
アイデアもたくさん出してくれる。
でも・・・
参加するのなら、
毎日来てほしい。
今しかないこのチャンス。
それでも、
“約束”
というものが
本当に軽く考えられているような、
そんな風に感じてしまう。

講師としてサンパウロから呼び寄せた
私の友人。
青少年プログラムを全国で開催している。
彼曰く、
「地域によって
いろいろな問題や課題が起こる。
これもカノアの特徴の一つ。
それでも、
最後まで
やってみないと。
素晴らしい発表会が
地域のみんなに見てもらえるようなものが
彼らと一緒に作れたら
それで満足だよ。」

一つ一つ、
教えては
進み、
そして、
また戻る。
歩みは本当に遅いけど、
それでも、
その日その日の彼らの表情は
本当に素晴らしいものばかり。
だったら、
続けていかねば!!!

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