光の子どもたち in Canoa

日本とブラジル、2つの国の中から感じたこと、気づいたことを発信するなんでも日記。ブラジルからは、大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

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8ae77947.jpg8月14日〜16日までの3日間、
子ども達の栄養改善に向けてのプロジェクトが実施されました。
まずは保護者会の場で、
再度プロジェクトの説明、
保護者の人の関心は高く、
自分たちはどんなことを知りたいのか、
何を学び、
子どもたちにどうなってほしいのかという意見まで出ました。
その後、
“昨日の食事チェックシート”を実施し、
子どもの栄養バランスを調べました。
現在は私たちの保育園に通ってきている子ども達30名が対象なのですが、
その兄弟、
いとこ、
友人などなど・・・
みんなが参加したいと私たちのもとを訪れ、
今一度プロジェクトの経緯を説明し、
健康診断を行うのは問題ないが、
講座やセミナーへの参加は困難であることを説明した。
今後、
参加者の状況を見ながら、
無理のない範囲で、
村の人たちに参加してもらおうと検討中。

それにしても、
一番驚いたのが
母親の栄養への関心の高さ。
なぜ今までもっと子どもたちの食事に関して
注意してこなかったのかが不思議なくらい。
でも、
こういったきっかけがなければ、
自分たちの日常生活を振り返ることがなかったのかもしれません。
今後のプロジェクトに期待したいと思います。

現在協力機関である、フォルタレーザ大学の栄養学を学んでいる学生が教員とともに現地を訪れ、事業の実施を行っています。
こういった大学機関との連携が今後の継続した活動へとつながっていくことを期待しています。


※(株)味の素「食と健康」国際協力支援プログラムの助成金を受け、実施しています。


6c89d404.jpg私たちには
“健康診断”
というと、
いったいどういうものなのか、
言われなくてもわかるほどですよね?
ブラジルでは
こういった健康診断は基本的にお紺割れません。
妊婦検診や
0〜1歳半までの乳児健診において
身長や体重(妊婦検診の場合は血圧)が基本で、
必要であれば
血液や尿検査(妊婦検診のみ)が行われます。
そのため、
1歳半を過ぎると、
多くは自分の身長や体重も知らず、
視覚や聴力検査などが行われるわけもなく、
貧困地域では
慢性的な栄養不良や貧血の子どもが大勢見受けられます。

そこで、
学校給食を利用した栄養改善プロジェクトの一環として、
子ども達の健康診断を毎月行い、
大学と連携しながら必要な検査を実施し、
(貧血の検査を実施予定)
それを家族と共有することで、
子どもの栄養、
そして、
健康を改善していきたいと考えています。

子ども達だけでなく、
その親や兄弟までもが会場に訪れ、
その関心の高さがうかがえました。
さて、
結果はまだ私の手元に届いていないのですが、
届き次第また皆さんに報告させていただきますね。

※(株)味の素「食と健康」国際協力支援プログラムの助成金を受け、実施しています。

d9a7f454.jpg先週から
ようやく井戸掘りが開始され、
12日(金)、
無事に完成しました!!!

ブラジルでは食糧の高騰が激しく、
しかも、
野菜や果物といったものが
一日単位で値上がりしている状態です。
カノアでは雨季が長引き、
それが作物の収穫に影響しているということですが、
昨年から取り組んでいる
子ども達の
栄養改善。
継続していくためにと
保育園の園庭で
菜園をはじめ、
少しずつですが
収穫しています。
しかしこの菜園。
雨季が終わり、乾季となれば
水あげを頻繁に行わなければならず、
水道代もばかになりません。
そこで、
助成金を使用し、
井戸を掘ることが可能となったのです。
村は地下に水脈があり、
大体20m掘れば大丈夫だろうといわれていたのですが、
水脈は18mのところで見つかったものの、
乾季に備えて最低5mはさらに深く掘る必要があるといわれ、
なんと、
最終的には26mも掘ることになりました。

水道代も値上げが続く中、
園庭の菜園だけではなく、
保育園全般、
そして、
コミュニティーにも
この井戸を役立てていければと思っています。



※井戸掘りは(株)味の素「食と健康」国際協力支援プログラムの助成金により実施されました。

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