光の子どもたち in Canoa

日本とブラジル、2つの国の中から感じたこと、気づいたことを発信するなんでも日記。ブラジルからは、大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

タグ:子ども

学童教室には、
小学校1年生〜3年生までが通っています。
先日、
教室の中である子どもがみんなに向かって、
こんなことを言いました。

「俺は今でこそ公立の小学校に行ってるけど、
去年まではアラカチでも一番って言われる私立の学校に行ってたし、
いつもクラスではトップだったし、
家にはパソコンがあるし、
言えば親が何でも買ってくれる。
お前たちとは違うんだよ!」

それを聞いた担任教師は、
どんな言葉をかけようかと、
しばし考えていたそうです。
すると、
一人の女の子が彼に向ってこう言いました。

「私達にはモラルがあるし、
家族が与えてくれている素晴らしい教育もある。
あなたのようにたくさんの物は持っていないかもしれないけど、
人間として大切なものは、
あなたよりもたくさん持ってるつもり。
あなたもそのことに早く気づいた方がいいわ。」

その言葉を聞いた男の子は、
驚いた顔をした後、
恥ずかしげにうつむいたそうです。

その後、
子ども達は自然と輪になり、
ディスカッションを始めました。

“私たちにとって大切なものは?”
“人と一緒にいるために必要なことは?”
“私たちの良いところはどこ?”

それぞれが自分の考えを口にしながら、
話し合っている様子を、
担任教師は黙って見守り、
そしてとても嬉しく思ったそうです。

それぞれの家庭環境、
経済状況は違えども、
人として、
大切なものは同じである。
そのことをこの子ども達は、
真剣に語り合っていました。
こういう時間を私たちはこれからも大切にしていきたいと、
心に誓ったのでした。
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私がブラジルに行くきっかけとなったのは、

「世界の子どもって?」

という疑問を持ったからです。
そんなことをお話しすると、
必ず、
「では、日本と世界の子どもの違いって何ですか?」
という質問をされます。
今までは、
「日本も世界も、
子どもは子どもなのだということを知りました」
と、
答えていました。

これってどういうことなのだろうか?

先日、
写真家の田沼武能氏のお話(読売新聞2019年3月23日夕刊)を読んでいて、
「働く子ども、
満足に食べられない子ども、
裕福な家庭の子ども、
学歴競争にさらされている子どもなど、
世界中にいろいろな境遇の子どもがいます。
でも、
「遊びたい」という気持ちと、
遊びから社会のルールなど多くのことを学ぶことは、
どの国の子どもにも共通しています。」
とあり、
感銘を受けました。

子どもを通して人間を学ぶ。
その中心は、
「遊び」
にあるのだと。

遊びたいと思える、
遊べる環境があることが、
どんなにも大切なものであるか、
改めて感じさせてくれました。

7159deab.JPG日本に一時帰国し、
いろいろな人と出会い、
話をし、
その中からたくさんのヒント、
学びを得ている私ですが、
カノアで行っている活動の中から学べること。

子どもって?
豊かな子ども時代って?
豊かな人間性ってどんなこと?


などなど、
日々学び、
考えさせられることばかりです。

そこで、
今回はそんなことを
皆さんと考えることのできればと
下記のように報告会を行います。
ご興味のある方はぜひ!!!

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“カノアの子ども達から学ぶ”

日時:8月9日(土) 18:30〜
場所:文京シビック 会議室
参加費:1000円

主催:いろり会

※参加したい方は当日会場までお越し下さい。

4f1e2b14.JPG私達の活動を訪れる
たくさんの人々。
ボランティアとしてきてくれる人も
そうでない人も、
滞在期間を
少し
伸ばしたくなる。
そんな場所、
エステーヴァン村。

今年の始め、
観光で訪れた日本人女性。
3、4日が、
一週間に、
気づけば・・・
なんと一ヶ月もエステーヴァン村に滞在していました。

『それなら、
ボランティアとして働いてもらえばよかったねぇ〜』

笑いながら彼女に話した事を
今でも覚えています。

その後も、
訪れる人が

“明日、明日・・・”

といって、
なかなか帰れない。

そんな後ろ髪惹かれるこの村。
その魅力は、
一体何なのでしょうか?
それをぜひ皆さん、
体験しに着てみて下さい!!!

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