光の子どもたち in Canoa

日本とブラジル、2つの国の中から感じたこと、気づいたことを発信するなんでも日記。ブラジルからは、大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

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先日、
勤務先の保育園で、
子どもたちが歌っていた、


「きみイロ」


皆さんは聞いたことがありますか?
お恥ずかしいながら、
私は初めて聞きました。
歌を聞いていると、
"深いなー"
と感じ、
歌詞を改めてみていると、


「世界に一つだけの花」


を聞いたときと同じ気持ちになりました。
みんなが、
それぞれでいい。
集まったら、
もっと素敵なイロになる…


ぜひ皆さんも一度、
聞いてみてください!



==========
<きみイロ>


まっかなたいよう おはようさん
きょうも せかいがイロもって
あおいおそらに しろいくも
みどりがゆれる

イロイロ とりどりのイロ
みんながイロイロな イロもって
あんなイロ こんなイロ どんなイロ
たったひとつ きみイロ

ひとりひとりは イロちがい
きみだけのイロをさがすんだ
7つよりそいあえば
きらきらのにじ


イロイロ とりどりのイロ
みんながイロイロな イロもって
あんなイロ こんなイロ どんなイロ
たったひとつ きみイロ

たのしそうにきみが うたいわらうこえも
イロづいてきれいな ねイロになる

ちいさな きみがね
これからであうイロ どんなイロ
たくさんあつまって イロどり イロイロ イロ

私は保育士として横浜市内の認可保育園に勤務していますが、
下記のような子どもをよく見かけるようになりました。

「授業中、じっとしていない」
「すぐに『疲れた』という」
「イスに座ると背もたれに寄りかかったり、ほおづえをついたりして背中がぐにゃぐにゃになる」
「ネット・ゲーム依存傾向」
「夜、眠れない」
「アレルギー」など

これらは、
日本の保育・教育現場ではよく見られる光景であり、
それが、
調査によっても明らかになっています。
(下記リンク内参照)

上記に対して、
下記のようなことが分かっています。
(下記リンク内より一部抜粋)
「1つは、やる気、意思、集中力、判断力、コミュニケーション力など人間の“心”の身体的な基盤である大脳前頭葉機能の不活発」
「からだの調子を整えるために無意識に働く「自律神経の乱れ」」
「日本の子どもたちの厳しい睡眠事情」

記事を読んでいて一番衝撃を受けたのは、
「日本の子どもたちのからだと心の“おかしさ”は、
虐待を受けている子どもたちと同じ身体症状を呈している」

ということでした。

私たちが以前から伝えている、
「豊かな子ども時代」
を過ごすために必要な、
「遊び」
の大切さ。
それがこうして脳科学からも明らかになってきています。

”子どもが子どもらしく、
子ども時代を幸せに過ごすためには?”

今一度皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。


我が家の娘たちは、
幼いときから日本語とポルトガル語の世界で生きており、
二つの国を行き来していたからか、
両方の文化にも触れながら、
バイリンガルとして育ってきた。
しかし、
日本で生まれ育った外国につながる子どもたちにとって、
保育園として、
幼稚園として、
こども園として、
どんなことができるのか?
保育士の私は、
最近良く考える。

日本保育学会の「保育学研究」第62巻第1号の中に、
「ハワイ幼稚園教育の公立化過程における教育内容に関する検討」(鳴門教育大学大学院幼児教育学、塩路晶子氏)
という論文があり、
その中で示されている、
(2)公立幼稚園における英語の「読み」
という項目の中に、
第二言語を学ぶときの重要な視点が書かれている。

英語の読みの学びでは、
幼稚園において、
家庭では経験することのできない、
集団における学びがある。
ここで重要なのは、
英語の読みといっても、
単に英語の本を読むことができるというのではなく、
友達との口頭でのコミュニケーションとして、
書き文字の表記として、
必要だからという点である。
幼稚園において、
集団の中で過ごす生活体験と、
手紙のやり取りなどを通じた文字の習得、
これにより、
小学校に入学してからのつまずきがなくなり、
スムーズに学習へと歩むことができるというのである。

それぞれの子どもの発達に応じることで、
小学校へのレディネスを養うことができる。

ならば、
多文化社会の今、
日本においても、
言語を教えるというのではなく、
幼児期において、
遊びの中から体験的に学べるようにしていくことが、
大切だといえる。

2019年2月19日の読売新聞朝刊で、
気になる記事がありました。

「6〜7歳男子の半数
行動に落ち着きない」

「いつもそわそわと落ち着きない子どもが増え、
6〜7歳男子の半数に上ることが、
研究者や学校教諭らで作る
「子どものからだと心・連絡会議」の調査で分かった。
(中小略)
前頭葉機能が不活発なタイプは、
物事に集中するのに必要な興奮の強さと、
気持ちを抑えるのに必要な抑制の強さの両方が十分に育たず、
(中小略)
興奮の強さが育つと、
それに伴って抑制の強さが育つ。
興奮の強さを育てるには体を動かして遊ぶことが必要だが、
夢中になって遊び込むことがなくなったため、
興奮が育たず、
抑制も育たなくなったのではないか」

遊びが大切。
体を動かすことは重要。
昨今は乳幼児期の子ども達と接する上で、
大切なこととして認識されていることです。
それでも、
自由に体を動かす時間や空間、
夢中になって遊び込むことのできる時間と空間というのは、
まだまだ足りないと言わざるを得ません。
幼稚園や保育園ではもっと積極的に、
家庭でも週末などに時間を取って、
ぜひ少しでも乳幼児期にこうした時間を取り、
就学年齢に備えることができればと、
願ってやみません。

4月26日。
前日の大雨で心配したのですが、
無事に晴れ、
朝6時半に家を出て
千葉市で行われた
「こども環境学会2009千葉大会」
に行ってきました。
分科会の登壇者として参加し、
ポスターセッションにも参加したのですが、
本当に勉強になりました。
この話は明日するとして…

今回はそのあと、
午後に参加した
「オイリュトミーと演奏会」
について書きたいと思います。
千葉から地元横浜に。
本当に小旅行でした(笑)
でも、
予定よりも早く会場に到着し、
突然申し出た物品販売も快く受けてくださり、
本当に感謝でいっぱいの会でした。
久しぶりに見たオイリュトミー。
そして、
ライアーに琵琶、
バイオリンにピアノの生演奏。
プログラム構成も素晴らしく、
飽きずに最後まで
集中してみることができました。
オイリュトミーで行った“ブレーメンの音楽隊”。
娘に見せることができなかったのが本当に残念です。

3年ほど前から、
イベントを開催し、
その会参加費を私たちの活動に寄付してくださっています。
毎年クリスマスの時期に行っていたのが
今年、
この時期に行われ、
晴れて私も参加することができました。
満員の観客。
そして、
暖かい光と空気。
素晴らしい環境の中で、
演技された方たちも素晴らしく、
本当にその場に立ち会うことができたのがうれしかったです。

遠くブラジルで行われている活動に
このようにたくさんの温かい人々の心を届けてくださっていることに、
感謝せずにはいられません。
本当にありがとうございます。
お礼しか言えませんが、
現地でスタッフとともに、
住民とともに
これからもがんばっていきたいと
心新たにした私でした。

8d72a4e0.JPG先週から今週にかけて、
保育園の保護者から
続けざまに苦情が入ってきました。

“何度も同じ子どもに噛まれるとは
教師はどういう対応をしているのですか?”

“ぶったり叩いたり、
そんな子どもがいるらしいですね。
子どもが保育園に行きたがりません。”

“うるさくて嫌だと、
子どもが言います。
どういうことですか?”

などなど・・・・・

8月から新しい助手となり、
そして、
4人の子どもが新たに入園しました。
新学期というのは、
いつも慣れるまでに時間がかかるもの。
しかし、
9月半ばを過ぎ、
それでも尚、
教室の状態は改善されませんでした。
とくに、
多動の強い子どもが2人いて、
そのうちの一人が
クラスの子どもすべてを引っ張ってしまう。
そんな状況だったようです。
そして、
助手と担任教師の息が合わず、
噛まれたり、
ぶたれたり・・・
ということが
繰り返し行われ、
それを未然に防ぐことも出来ていませんでした。

『このままでは、
来年になったときには
誰も保育園に通園させたくなくなってしまうのでは?』

スタッフの一人がそんな事を言うようになりました。

確かに。
それほどまでにひどい状況で、
それがこうなるまで、
担任教師からの報告がなかったのです。

まずは個別に家族との面会。
話し合い。
そして、
助手を含む担任教師との話し合い。
今週は毎日、
そういった事に費やされました。

一つの小さなことが
大きな問題になりかねない。
それが積もり積もるほど、
解決は難しくなってしまう。
今、
この状況の中で、
出来る限りの事をしていかなければならない。

子どもが安全に、
信頼を持って、
保育園に通ってきてくれる。
これは
基本的な条件。
そして、
信頼が壊れた日には、
再び子どもの信頼を取り戻すのは本当に難しい。

子どもが笑顔で、
毎日、
保育園に通ってくれること。
そんな当たり前のことが、
今はなんとも切望される。
以前のような、
信頼厚い、
笑顔溢れる保育園に
早く戻りますように。。。

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