光の子どもたち in Canoa

日本とブラジル、2つの国の中から感じたこと、気づいたことを発信するなんでも日記。ブラジルからは、大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

タグ:教育


※支援、寄付が減少しており、現地の活動の継続が難しくなっています。
皆様のご参加、お待ちしています!


【オンライン観光ツアー:ブラジル北東部、大自然を満喫しよう! 〜エステーバン村を散策しよう】


2021年8月28日(土)20:00-20:40
ZOOM、オンライン開催
参加費:1000円
参加方法:https://criancasdeluz.stores.jp


※収益はすべて、現地の子どもたちのために使わせて頂きます。
※現地の活動はすべて、無償で行っています。


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我が家の長女は高校1年生。
学校の授業が楽しくて、
家に帰ってきて詳細に話してくれることもある。
彼女いわく、

「日常生活と、
学んでいることがつながっていると、
楽しくて仕方ない」

のだそうだ。
話を聞いていると、
自分が高校生だった時とは異なる、

自分たちで考える。
自分たちでプレゼンする。
(ポスターなどの場合もある)
分からないことはとことん教えてもらう。

ことがほぼすべての授業で行われているのだ。
今何が起こっているのか。
学んでいることはどんなことに役立つのか。
この教科とのつながりは何か。
他の教科との交差点はどこにあるのか。
など、
教科を超えた学びのことも多い。

学校で学ぶことは、
学生にとっては重要な学びの時間となる。
その中で、
一方通行ではなく、
様々な角度から、
専門家などにもお願いして、
学びを深めていく取り組みは、
これからも広がっていくだろう。

(下記一部抜粋)
「数学の教員が
「僕が教えていることは社会では全然役に立ちませんよ」
と自虐的なコメントをしたところ、
大手企業でマーケティングを担当する女性が
「そんなことはありません。
私は高校の数学が、
今マーケティングにすごく役立っていますよ」
と返した」

そう。
何がどこにつながっていくのか。
それは社会に出てからしか分からないことかもしれない。
それでも、
楽しく学ぶ場を、
学生だけでなく、
教師にも持ってもらいたい。


「「AI戦略2019」では、
「人間の尊厳の尊重、多様性と包摂性、持続可能性」という理念と、
「人材・産業競争力・技術体系・国際」という戦略目標が掲げられている。
これらの達成に向けた具体的な目標や取り組みとして最初に提示されているのが、
「教育改革」だ。」(下記サイトより一部抜粋)

私たちが今生活している世界は、
どんどんデジタル化されており、
アナログの生活は縁遠いものとなっている。
そんな中でも、
大切なものは、

「人」

ではないかと思う。

「「AIがあろうとなかろうと、
どんな時代でも求められる人材像はそんなに変わりません。
大切なのは『主体性』『思考力』『感謝する心』『実行力』。
日本の教育はこの4つの力を身に付けられる教育に転換しなければいけません。
ICTは、
これらの力を伸ばしてくれる『道具』です。
また、
こうした力が基盤になければAIを使いこなすことはできません」」(下記サイトより一部抜粋)

AIが発展していくと、
人は仕事をどんどん奪われていく。
そんな話を近頃よく耳にするようになった。
でも、
上記に書いてあるように、
人として大切なもの。
それはゆるぎないものであり、
そうしたものを学ぶための
“教育”
はその中でも重要であると考える。

私たちが未来のために、
子ども達に学んでほしいこと。
それをきちんと身につけることができるよう、
サポートしていかなければならない。
それこそが、
今、
私たちが持つ、
大きな責任といえるのではないだろうか。


2020年、
初めてのオンライントークイベントに挑戦。
9月と10月に1回ずつ、
開催しました。

9月に開催したイベントの支援金は、
カノア保育園と学童教室の子ども達へ、
子どもの日のプレゼントを購入。
そして、
2人の先生(BrunaとNiliane(Colayと呼ばれています))に対する、
学資支援
とさせていただきました。
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10月に開催したイベントの支援金は、
カノア保育園と学童教室の子ども達へ、
クリスマスのプレゼントを購入。
そして、
9月と同様、
2人の先生に対する、
学資支援
とさせていただきました。

今年はいつもと異なり、
子ども達と楽しい時間を過ごすことができず、
すべてオンラインで行われました。
最後のクリスマスプレゼントは、
子ども達に直接渡したい!!
と願い、
数名の子どもが受け取りに来てくれました。
(他の子どもには自宅に届けました)

2021年も、
新学期のスタートはリモートによる授業が決定しています。
幼児教育において、
リモートで実施することは、
かなり難しく、
未だに思うような成果を出すことができていません。
果たして、
子ども達はどのように感じ、
受け止め、
成長していくのでしょうか。
私たちはそれを見守っていく。
そして必要な時に、
そばで支えられるよう、
常に準備していこうと思っています。
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今、
学校教育というのは大きな転換期を迎えている。
わたしが中高生だった時と今では、
学びというものの捉え方が変わってきていると感じる。
例えば、
期末テストで良い点を取れば、
授業態度や、
課題等の提出ができていない
ということがあっても、
そこそこ良い成績が取れた。
逆に言えば、
テストの点数が悪ければ、
対話ができ、
コミュニケーション能力が高い
といった素晴らしい点があっても、
評価されなかったのだ。

「そのポイントは、学びのスタイルを一律にしないことにあるという。読み書きの学びが得意な子どももいれば、聞いて話す学びのほうが得意な子どももいる。そうした自分の得意を伸ばす、あるいは補完するためにICTを“文房具のように”扱うことが重要なのだ。(一部抜粋)」

これは本当にその通りだと、
わたしも大賛成だ。
ただ、
自分の弱みを理解するためにも、
体験すべきこともあると個人的には感じている。

「宿題廃止、定期テスト廃止、固定担任制廃止(一部抜粋)」

これらをすべて廃止にすることには、
私自身、
まだ抵抗がある。
そのためには、
準備することがあるのではないか?
それだけを実施していては、
本来の目的を失ってしまうのではないかという危惧があるからだ。

「世の中のスタイルは、何でも対話が基本で双方向であるはずです。(一部抜粋)」

これを目標として掲げるのならば、
自分の地域では、
目の前にいる子どもに対しては、
どうするべきか。

それを私たちは、
考えていかなければならないのではないか。

※参考記事


先日、
「子育てメディアKIDSNA」の取材を受けました。
ブラジルの教育のこと、
ブラジルの子育てのこと。
ブラジルはとても広く、
様々な文化があるため、
私からの情報は、
あくまでも
「ブラジル北東部」
中心ではありますが。

興味のある方はぜひ、
ご覧ください!!



学童教室には、
小学校1年生〜3年生までが通っています。
先日、
教室の中である子どもがみんなに向かって、
こんなことを言いました。

「俺は今でこそ公立の小学校に行ってるけど、
去年まではアラカチでも一番って言われる私立の学校に行ってたし、
いつもクラスではトップだったし、
家にはパソコンがあるし、
言えば親が何でも買ってくれる。
お前たちとは違うんだよ!」

それを聞いた担任教師は、
どんな言葉をかけようかと、
しばし考えていたそうです。
すると、
一人の女の子が彼に向ってこう言いました。

「私達にはモラルがあるし、
家族が与えてくれている素晴らしい教育もある。
あなたのようにたくさんの物は持っていないかもしれないけど、
人間として大切なものは、
あなたよりもたくさん持ってるつもり。
あなたもそのことに早く気づいた方がいいわ。」

その言葉を聞いた男の子は、
驚いた顔をした後、
恥ずかしげにうつむいたそうです。

その後、
子ども達は自然と輪になり、
ディスカッションを始めました。

“私たちにとって大切なものは?”
“人と一緒にいるために必要なことは?”
“私たちの良いところはどこ?”

それぞれが自分の考えを口にしながら、
話し合っている様子を、
担任教師は黙って見守り、
そしてとても嬉しく思ったそうです。

それぞれの家庭環境、
経済状況は違えども、
人として、
大切なものは同じである。
そのことをこの子ども達は、
真剣に語り合っていました。
こういう時間を私たちはこれからも大切にしていきたいと、
心に誓ったのでした。
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f0c4d73c.jpg10日ほど前、
突然3人の曲芸師がカノアにやってきた。
ブラジル国内で
ストリートチルドレンや
スラム街、
そして、
貧困の村を回って
曲芸の面白さ、
楽しさ、
大切さを伝えているということ。
この村の子ども達にもぜひ、
曲芸の道具の作成、
(ほとんどリサイクル用品を使用)
曲芸の初歩を教えたいというので、
一週間の曲芸教室が開催されることとなった。

初日。
たくさんの子どもや大人たちの前で
彼らは曲芸を披露。
そして、
曲芸教室が始まることを宣伝した。
翌日、
たくさんの子どもがやってきて、
収拾がつかないほど。
曲芸とはいえ、
ルールもあり、
共に学ぶ仲間との支えあい、協力が不可欠である。
そんなことを伝えていくうちに
一人、
また一人と姿を見せなくなっていった。
そんな話を耳にした私は
残念ではあるが、
この村の人々は
いい意味でも悪い意味でも自由で、
規律などに従うことが困難であること、
ルールやレールが引かれればひかれるほど、
人々は避けて行ってしまうことを
改めて思い知らされた。

それでも、
辛抱強く、
曲芸に取り組む子ども達もたくさんいて、
そんな子どもたちを中心に
最終日には発表会が開催された。
笑い、
笑い、
笑いの中の曲芸の発表会。
この中の子ども達の誰かが
曲芸師となることがあるかもしれない。
そんなことを夢見る私なのでした。

3d1bcb95.JPG9月。
合計4人のボランティアが
私達の活動に参加していまし・た。
最後のミィーテングの席で、
それぞれが感じた思いや
改善した方が良い点などを
発表してもらいました。

その中で、
小学校分校に一ヶ月間参加していたボランティアが
こんな事を言っていました。

『2、3年生になっても、
数字のわからない子どもがいる。
計算が出来ないのではなく、
“1”がどれで、
14というのはどう書くのかさえ、
分からない始末なのである。
これでは、
算数どころか、
それ以前の問題のような気がする。
こういった子ども達をサポートする方法が
必要とされているのではないだろうか』

小学校の分校では、
一人の教師が
3学年同時に教えており、
合計26名の生徒がいる。
黒板を3つに分け、
各学年ごとに説明していくのだが、
その間、
他の学年は自習となる。
午前の4時間しか学校に行かない彼らにとって、
その間に休憩や給食の時間を省くと、
実質1時間足らずの授業となる。
これでは、
全く追いつかないし、
分からない子どもはおいていかれてしまう。

私達の活動では、
学童教室があり、
その中で、
補習授業も取り入れています。
しかし、
日々の学習が追いつかない子ども達にとって、
補習授業をしても
根本的な学びがおろそかでは
残念ながら僅かな助けにもならないのです。

こういった問題に、
例えば一年を通して携わってくれるボランティアがいれば。


今年度より、
ブラジルは留年制度を廃止したため、
こういった子ども達は
勉強が分からないにもかかわらず、
毎年進学していきます。
留年というと、
余り良い制度ではないような気がしますが、
子ども達の発達に応じて
進学できるという点においては
大きな利点であったと考えています。

新たなる課題に対し、
何が出来るだろうか。
頭を悩ます日々が続きます。

8d72a4e0.JPG先週から今週にかけて、
保育園の保護者から
続けざまに苦情が入ってきました。

“何度も同じ子どもに噛まれるとは
教師はどういう対応をしているのですか?”

“ぶったり叩いたり、
そんな子どもがいるらしいですね。
子どもが保育園に行きたがりません。”

“うるさくて嫌だと、
子どもが言います。
どういうことですか?”

などなど・・・・・

8月から新しい助手となり、
そして、
4人の子どもが新たに入園しました。
新学期というのは、
いつも慣れるまでに時間がかかるもの。
しかし、
9月半ばを過ぎ、
それでも尚、
教室の状態は改善されませんでした。
とくに、
多動の強い子どもが2人いて、
そのうちの一人が
クラスの子どもすべてを引っ張ってしまう。
そんな状況だったようです。
そして、
助手と担任教師の息が合わず、
噛まれたり、
ぶたれたり・・・
ということが
繰り返し行われ、
それを未然に防ぐことも出来ていませんでした。

『このままでは、
来年になったときには
誰も保育園に通園させたくなくなってしまうのでは?』

スタッフの一人がそんな事を言うようになりました。

確かに。
それほどまでにひどい状況で、
それがこうなるまで、
担任教師からの報告がなかったのです。

まずは個別に家族との面会。
話し合い。
そして、
助手を含む担任教師との話し合い。
今週は毎日、
そういった事に費やされました。

一つの小さなことが
大きな問題になりかねない。
それが積もり積もるほど、
解決は難しくなってしまう。
今、
この状況の中で、
出来る限りの事をしていかなければならない。

子どもが安全に、
信頼を持って、
保育園に通ってきてくれる。
これは
基本的な条件。
そして、
信頼が壊れた日には、
再び子どもの信頼を取り戻すのは本当に難しい。

子どもが笑顔で、
毎日、
保育園に通ってくれること。
そんな当たり前のことが、
今はなんとも切望される。
以前のような、
信頼厚い、
笑顔溢れる保育園に
早く戻りますように。。。

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