光の子どもたち in Canoa

日本とブラジル、2つの国の中から感じたこと、気づいたことを発信するなんでも日記。ブラジルからは、大自然を今に残す“カノア”における奮闘の日々をお伝えします。 『本当の豊かさってなんだろう?』キラキラ輝く子ども達の目に惹かれてやってきたこの村。『子どもが子どもらしく子ども時代を幸せに生きるためには?』という疑問を探す旅は今も続く・・・

タグ:読み聞かせ

ふとニュースをみていたら、
「ズッコケ三人組」の作者、
那須正幹さんが亡くなったとのこと。

我が家は娘たちが生まれてから、
どんなに忙しくても、
寝る前に本の読み聞かせをしていました。
長女が中学校に入るまで続いたこの時間。
そして、
自分たちでも日本の小学校にいるときに図書室に行き、
面白い本は購入してブラジルに持っていっていました。
その中の一つが、
この、
「ズッコケ三人組」シリーズ。

二女は本好きとなり、
こうしてシリーズで集めることもしばしば。

ご冥福をお祈り致します。

乳幼児期には、
読み聞かせをするとよいといいますよね。

カノア保育園のあるエステーヴァン村では、
昔、
月夜の晩に、
子ども達はおじいちゃんおばあちゃんの家の前で、
お話を聞いていたそうです。
漁師の実話から、
民話伝承まで。
怖い話から、
面白い話と、
バラエティーに富んだその話を聞きながら、
子ども達はその登場人物や場所を、
想像していたそうです。

今でもブラジルには、
本屋さんが少ないです。
私が住むアラカチ市には、
本屋さんは1つもありません。
雑誌や新聞を売っているところに少しと、
スーパーの端にあるもの。
それだけです。
それでも、
昔のようにお話を聞く機会があれば、
子ども達には絵本など、
必要ないのかもしれません。

カノア保育園の先生たちは、
コロナ禍において、
自分たちで劇を演じ、
動画を撮影して子ども達に送っていました。
しかし、
先生たちは考えたのです。

「私たちが演じてしまうと、
子ども達の想像力は育たないのではないか?」

そこで、
今回は影絵に挑戦しました。

先生たちの想い、
届くでしょうか?

新型コロナウイルスの影響で、
8月3日に新学期が始まった、
カノア保育園は、
オンラインによる再開となりました。

今回は、
保育園や学童教室での生活を、
家で実践してもらう必要があります。
毎日、
活動の一部を、
家で取り組んでもらう。
そのための動画や教材の準備をすすめてきました。

そんな中、
毎日読み聞かせを行っていたものを、
なんとか家でもやってもらえないかと考えたところ、
家に本がある子どもはほとんどおらず、
識字に問題がある保護者がいることが分かりました。
そこで先生たちが考えたこと。
それは、
お話の劇を動画にして、
子ども達に見てもらうことでした。

本当は、
本の読み聞かせから、
子どもの想像力、創造力を養ってもらいたい。
でも、
それがダメなら、
私たちにできることを取り組みたい。

まだまだ試行錯誤は続きます。
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